これなんだ?モルモットのケアをしている時に、おしりを見ると【もやし】のようなものが付着している⁉
パッと見、寄生虫に見えなくもないし、体の一部にも見えてくる…。
こんな経験をして焦ったことはありませんか?この【もやし】のようなもの一体何なのでしょう。
モルモット自体が元気でも、何かの病気や寄生虫かもしれないと考えると心配になりますよね。
本記事では、モルモットのおしりから生えてきている【もやし】の正体と、対策を紹介しています。
モルモットに付着する【もやし】の正体は『膣栓』!
モルモットのお尻に付着している【もやし】の正体は【膣栓】と呼ばれるものです。
通常は交尾を終えたメスの膣に付着し、生死の逆流防止や他のオスと交尾するのを防止する役割があります。
モルモットのオスは頻繁に発情しているため、稀に下の写真のようにお尻あたりに付着したり、タオルに付着することがあります。
膣栓はモルモットの自然な営みの結果なので、発見しても慌てる必要はありません。
モルモットが元気であれば、そのまま様子を見ておきましょう。


写真は我が家のモルのおしり!膣栓の付着場所が絶妙過ぎて寄生虫を疑い、本気で対応しました。
膣栓とは?

膣栓は、オスのモルモットの分泌物で交尾後にメスの膣に栓をする凝固物です。
交尾後のモルモットのオスが、メスの膣に鍵をかけるようなもので、精子をしっかりと内部に保つと共に他のオスと交尾しないようにする役割を持っています。
初めて見るとビックリして不安になると思いますが、モルモットの発情期や繁殖活動に関する自然な現象なので、モルモットの健康状態が良ければ、必要以上に気にする必要はありません。
通常は、メスのモルモットに付着していることが多いですが、オスのモルモットに付着している場合は、交尾ではなくマスタベーションで射精した後だと考えられます。

メスに膣栓が付着している場合、交尾が成功した目安になります。
膣栓が見つかった場合の対処方法
もし飼い主さんが膣栓を見つけても、びっくりしたり慌てる必要はありません。
膣栓は通常、時間とともに自然に体外に排出されるものなので、モルモットが元気でリラックスしているなら、無理に取り除こうとするのは逆にストレスになる可能性があります。
膣栓があったとしても、普段どおり食欲旺盛で活発に動いているなら、心配しなくても大丈夫な場合がほとんどです。
膣栓が残った場合の注意点
膣栓が長く残っていて自然に排出されない場合や、メスのモルモットが違和感を示しているようなら、少し注意して様子を見てあげてください。
もし、モルモットが痛がったり、炎症のような症状が見られるときは、感染症や他のトラブルが隠れているかもしれません。
そんなときは、早めに獣医さんに診てもらいましょう。
獣医さんであれば、膣栓の状態をしっかり確認してくれますし、必要に応じて適切な処置をしてくれるので、モルモットの負担も最小限にできます。

判断に迷う時は、病院を受診すると間違いがありません。
膣栓に関するよくある質問

モルモットの膣栓に関しては、色々な疑問があるようです。
膣栓について、飼い主さんがよく抱く質問とその回答を紹介します。
なぜ膣栓ができるのか?
膣栓は、モルモットの繁殖サイクルに伴う自然な現象です。
発情期中や交尾後に形成され、精子を保護し、繁殖において重要な役割を果たします。
そのため、膣栓ができること自体は通常であり、繁殖期が終了すれば自然に排出されることが多いです。
飼い主さんが膣栓を発見した際にすべきこと
飼い主が膣栓を発見した際には、まずモルモットの健康状態を観察しましょう。
食欲があり、通常通りの行動をしている場合には問題ないと考えられます。
例えば、膣栓が自然に排出されるまで待つことが推奨され、無理に取り除こうとする必要はありません。
膣栓が原因で健康リスクが生じる可能性はあるか?
膣栓自体は、通常は健康リスクを引き起こしませんが、排出されずに残ったままになると、炎症や痛みが発生することが稀にあります。
この場合、膣栓が原因で感染症や健康トラブルが発生することもあるため、早めに獣医師に相談することが重要です。
まとめ
本記事では、モルモットの膣栓についての解説をしてきました。
初めてオスのモルモットの陰部に膣栓が付着しているのを見たら、【もやし】や寄生虫のように見えるため、かなり驚くと思います。
実際、筆者も寄生虫か内臓系の病気を疑い、あちこちで調べてみましたが該当する情報を見つけることが出来ず、病院受診することになりました。
膣栓自体は、色々な形状があるので発見時に迷った場合は、即座に病院受診するか、インターネットで『モルモット 膣栓』で検索して確認してみて下さい。
モルモットの膣栓は自然な現象なので、だいたいは、過度に心配する必要はありません。
膣栓が見つかっても焦らずに、モルモットの行動や健康状態を確認して、通常通りであれば静観するのが良いでしょう。
もし、膣栓が長期間残っている場合や、痛みや炎症があるようなら早期に病院受診して、獣医師に相談し適切な対応を取ることが重要です。