我が家のモルモット、春太くんはとても食いしん坊!
椎間板ヘルニアを患ってからも、毎日モリモリと野菜やペレットを食べていました。
ところがここ数日、突然ご飯を食べなくなり、元気がなくじっとしている時間が増えてきたのです。
ミニトマトやりんごなどの水分を多く含んだ食品は食べていたので、夏バテかと思ったのですが、徐々に排便の量も減っていきました。
しかも、食事量の減少と共に体重が50gほど減少……。
さすがにこれはまずいと感じて、病院へ連れて行くことに!
見た目に大きな変化がないため、モルモットを多頭飼育していると気が付きにくい異変ですが、原因は何だったのでしょうか?
本記事では、モルモットの春太くんに起きた異変と、夏ならではの意外な原因について解説していきます。
病院での診断、食事量の意外な原因とは⁉
結論から言うと、春太くんの食事量の減少は「冷房によって室温が低下し、胃腸の活動が鈍くなったこと」が原因でした。
7月に入り気温が上昇したため、エアコンを使用して室温を23〜26℃程度に保っていました。
通常であれば問題のない温度設定なのですが、春太くんは椎間板ヘルニアを患って以降、免疫機能の低下や運動量の減少が見られていました。
そのため、一般的には快適とされる室温でも、春太くんにとっては「冷えすぎ」と感じる状態になっていたようです。
動物病院の先生によると、高齢のモルモットや、怪我・病気を抱えている子では、このような体調変化が起きるケースは珍しくないとのことでした。
温度低下によって「お腹にガス」が⁉
動物病院での診察では、レントゲンによって「腸と胃にガスがたまっている」ことが確認されました。
いわゆる「胃腸うっ滞(イレウス)」の状態です。
先生によると、モルモットは食事を摂らない状態が続くと、腸の動きが鈍くなり、結果として腹部にガスがたまりやすくなるそうです。
また、食事量の減少には、この時期特有の要因として「冷房による室温の低下」が関係している可能性があるとのことでした。
モルモットの適正な室温はおおよそ18〜24℃程度と言われています。
しかし、寒さに弱い傾向があり、室温が20℃を下回ると、代謝や消化機能が低下しやすくなる場合があるといわれています。
筆者宅では23~26℃の範囲で室温を管理していましたが、高齢で椎間板ヘルニアを患っている春太くんにとっては、それでも寒すぎる環境だったのかもしれません。

同じ環境で飼育している他のモルは特に変化が無いので、個体ごとの体質や体調によって適切な温度は変わるようです。
治療と対策「薬」「室温調整」
今回の春太くんの症状は、部屋の温度が低すぎたことが原因と考えられました。
そのため、動物病院からは「胃腸の動きを助けてガスを排出するための薬」と、「室温を27〜28℃くらいに保ってください」との指示が出されました。
ただ、単純にエアコンの設定温度を上げるだけでは、同じ部屋で飼育している他のモルモットやうさぎ、デグーに影響が出る可能性があります。
そのため、春太くんだけを一時的に隔離することにしました。
椎間板ヘルニアを患った当初に使っていた衣装ケースを再利用し、ヒーターを設置。
さらに、室内で最も暖かい場所にそのケースを配置しました。
服薬は1日3回で、朝・昼・晩の食事やおやつ、トイレの確認のタイミングに合わせて投与しています。
また、必要に応じて、強制給餌も行うようにしています。
対策後の変化
室温の調整と服薬を開始した翌日には、春太くんがチモシーやフードを少しずつ食べ始めました。
また、水分も同時に摂取できるよう、野菜や果物はレタス・トマト・りんごを中心に、嗜好性の高いバナナも少量与えることにしました。
治療開始から2日が経過する頃には、排便の状態にも回復の兆しが見られ、量こそ少ないものの、うんちの形や大きさはいつもの状態に戻ってきています。
活動量も徐々に増えてきており、衣装ケースの中から脱出しようとするような元気な動きも見られるようになり、ひとまず安心といったところです。
今回、食事量の減少に気づいた時点で様子見をせず、すぐに病院を受診したことは、非常に良い判断だったと思います。
もしも判断が遅くなっていたら、さらに状態が悪化していたかもしれません。
今回の経験を通じて、「少しでも異変を感じたら、すぐに病院へ」という心構えの大切さを改めて実感しました。
今回かかった費用

今回の受診でかかった費用は、5,720円でした。
やはり、レントゲン撮影を伴う検査は比較的高額になる印象です。
ただ、レントゲン写真に加えて、触診で腹部の状態もしっかりと確認してもらえたので、非常に安心感が強かったです。
また、診察から2日が経過した現在、春太くんには明らかな回復の兆しが見られており、先生の診断が的確だったことを実感しています。
そのため、今回の診察内容と費用には十分納得しています。

何気に消費税が悲しいですね。
まとめ
本記事では、モルモットの春太くんに起きた食欲低下と、その原因について解説しました。
モルモットは環境の変化にとても敏感で、特に「冷え」は体調に大きな影響を及ぼします。
とくに春太くんのように、病気を抱えている個体や高齢の個体では、一般的に適正とされる室温であっても油断はできません。
その個体にとって適温よりも室温が低いと、胃腸の働きが鈍り、食欲不振につながることも珍しくないようです。
エアコンを使って室温を調整しているご家庭も多いと思いますが、重要なのは「個体ごとの適正温度」をしっかり把握することです。
温湿度計で環境管理を行うとともに、体調の変化にいち早く気づけるよう、毎日体重と便の状態をチェックする習慣をつけておくと安心です。
2025/7追記
春太くんの治療を開始して1週間ほどが経過しました。
病院から提供された薬の効果が出ているのか、食欲も少しずつ回復してきました。
うんちの状態も目に見えて改善しているので、写真を添付しておきます。
興味がある方は、ぜひ確認してみて下さい。

