本格的な冬が到来し、人間にとっても辛い冷え込みが続いています。
雪の中でも平気なイメージがあるうさぎですが、実は雪に強いのは「エゾユキウサギ」や「トウホクノウサギ」で、ペットとして暮らしているのは「アナウサギ」の改良品種です。
そして、アナウサギは、急激な温度変化が非常に苦手な動物なのです。
寒さ対策が遅れると、免疫力が低下してスナッフル(鼻風邪)を引いたり、命に関わる「うっ滞(胃腸の動きが止まる病気)」を引き起こす原因になります。
この記事では、うさぎのための冬支度の必要性とおすすめアイテムを紹介していきます。
うさぎが快適に過ごせる温度は?

一般的に、うさぎが健康に過ごせる室温は18℃~24℃と言われています。
ただし、体温調節機能が未熟な子うさぎや、体力が落ちている高齢うさぎ・病気療養中の子の場合は、少し高めの温度を意識して22℃以上を目安に暖めてあげましょう。
もし、うさぎが「体を丸めて長時間動かない」「耳を触ると冷たい」といった様子が見られたら、それは「寒すぎる!」というサインです。
エアコンで部屋全体の温度を上げつつ、ケージ内の環境も見直してあげてください。
失敗なし!まずは揃えたい「小動物専用」の定番グッズ




寒さ対策が必要と言われても「初めての冬越しで何を買えばいいか迷う」「とにかく安全性を最優先したい」という初心者の方もいると思います。
アイテム選びで悩むようなら小動物専用に開発された定番グッズから揃えるのが間違いありません。
特におすすめなのが以下の3点です。
まずは「小動物用パネルヒーター」。ケージ内に設置する薄型のヒーターで、コードが金属コイルで保護されているため、齧り癖がある子でも断線や感電のリスクが低く安心です。
裏表で温度が違うリバーシブルタイプなら、気温に合わせて調整も可能です。
次に「レンジで温める湯たんぽ」。これはコードレスなので、留守番中の火災リスクがゼロなのが最大のメリットで、通院時のキャリー保温にも使えるほか、エアコンが故障した際の緊急用としても1つ持っておくと重宝します。
最後に「もこもこ素材のドームハウス」。うさぎは狭い場所が落ち着くため、フリース素材などのハウスに入ると自分の体温でポカポカになります。
これらを組み合わせるのが、うさぎの防寒において最も手軽で安全な基本スタイルです。
応用編:人間用ホットカーペットを使う場合
筆者は、うさぎの防寒に人間用のホットカーペットを使用しています。
動物向けのものとは仕様が異なるため若干注意と対策が必要になるので、解説していきます。
コード齧り対策


ここからは応用編です。筆者宅ではエアコンに加え、補助的に「人間用のホットカーペット」を使用しています。
しかし、人間用の家電はコードの被覆が薄く、うさぎが一噛みしただけで感電やショートによる火災を引き起こす危険性があるため対策は必須です。
そのため、我が家では「コードにスパイラルチューブを巻く」だけでなく、カーペットのコントローラー部分を箱で隠し、コンセント周りはラックの上に設置して余ったコードは、巻き取って地面につかないようにするという防御を徹底し、物理的に口が届かないようにしています。
低温火傷対策






人間用のホットカーペットは「弱」でもうさぎには熱すぎて低温やけどを起こすリスクがあるため、こちらも対策が必要です。
そこで我が家では、ホットカーペットの上に直接乗せないよう、「①ホットカーペット → ②ダイソーのテーブルクロス(防水) → ③ダイソーのペット用敷物 →④マイクロファイバーバスマット」という4層構造にしています。
こうすることで熱の伝わり方がマイルドになり、低温火傷を予防できるのです。
ホリホリ攻撃を封じる!「マジックテープで固定」
人間用ホットカーペットや敷物を重ねて使う際、最大の悩みとなるのがうさぎの「ホリホリ(穴掘り行動)」ではないでしょうか?
我が家では、室内で放し飼いしているため、うさぎの行動範囲が広く、ホットカーペット上で「ほりほり」をすることはほとんどないのですが、うさぎは本能的に床を掘るため、一応対応しています。
この時、ただマットを置いただけではすぐにめくれ、熱源であるカーペットが剥き出しになってしまいます。これでは低温やけどや、カーペット本体を齧られる事故に繋がりかねません。
そこで筆者が実践しているのが、「防水用のテーブルクロスをマジックテープで固定する」という方法です。
ホットカーペットの表面と、上に重ねるテーブルクロスの裏面にダイソーで購入した粘着タイプのマジックテープを貼り付け、マット同士を連結させます。
こうすることで、うさぎがホリホリして遊んでもマットが全て剥がれることが、ほぼなくなりました。
「マットがめくれていないか」を常に心配する必要がなくなり、飼い主の精神的な負担も激減するので、重ね敷きをする方にはおすすめのテクニックです。
テーブルクロスをホットカーペットの上に置いても大丈夫?
我が家では、おしっこ対策として、ホットカーペットの上に「ダイソーのテーブルクロス」を設置しています。
筆者は特に気にしていなかったのですが、家族からは「ホットカーペットの上にビニール製品を置いて大丈夫なのか?」という意見がありました。
基本的に問題ないとは思ったのですが、万が一ビニールが溶けたり発火したりすると危険なので、一応確認してみることに…。
結果としては、ダイソーのテーブルクロスがホットカーペット(弱)の熱で溶けたり、発火する可能性は極めて低い(ほぼゼロ)ことが分かりました。
筆者が使用しているダイソーのテーブルクロスはポリエチレン(PE)が素材です。
ポリエチレン(PE)は融点が約100℃ ~ 130℃で発火点が約350℃以上なので、ホットカーペット「弱」の温度である約25℃ ~ 35℃であれば、特に問題ありません。
ちなみにダイソーのテーブルクロスには、「EVA樹脂」製のものもありますが、EVA樹脂の耐熱温度は60℃ ~ 70℃なので、こちらもホットカーペット「弱」で発火する可能性はほぼないようです。
| 項目 | 温度の目安 | 解説 |
|---|---|---|
| ホットカーペット「弱」 | 約25℃ ~ 35℃ | 体温より少し低い~同じくらいの暖かさです。 |
| ポリエチレンの変形開始 | 約80℃ ~ 100℃ | これを超えると軟化して形が変わる可能性があります。 |
| ポリエチレンの融点 | 約100℃ ~ 130℃ | この温度で溶け始めます。 |
まとめ
この記事では、うさぎの寒さ対策について、基本の専用グッズから筆者の工夫までをご紹介しました。
最も安全で管理が楽なのは、やはりエアコンで室温を20℃前後に保ちつつ、小動物専用のパネルヒーターなどを補助的に使う方法です。
これから準備をする方は、まずは専用品から検討することをおすすめします。
もし筆者のように、部屋の環境や手持ちのアイテムの都合で人間用のホットカーペットを活用する場合は、うさぎの安全を守るために「コードの徹底ガード」と「マットの固定」だけは絶対に妥協しないでください。
うさぎは私たちが思っている以上に賢く、そしてイタズラが大好きです。
「これくらいなら大丈夫だろう」と油断していると、そこから攻略が始まり、あっさりとトラブルを起こしてくれます。
さらに、環境調整後はしばらく様子を観察することも大切です。人間の視点では思いもつかないような方法であらゆる対策を乗り越えて、思わぬ事故を起こしてしまいます。
愛うさぎの性格や部屋の環境に合わせて最適な方法を選び、飼い主さんもうさぎも安心して眠れる、ぬくぬくと温かい冬を過ごしてくださいね。
環境に合わせた対策で、ぬくぬくの冬を!