本格的な冬が到来し、朝晩の冷え込みがいよいよ厳しくなってきました。
人間が「寒い!」と感じて暖房を入れるこの季節、ケージの中のモルちゃんは快適に過ごせているでしょうか?
「モルモットは毛皮を着ているから大丈夫」と油断していませんか?
今回の記事では、モルモットの寒さ対策として「まずはこれを揃えれば安心」という定番グッズと、飼育歴10年以上の筆者が実践している「人間用ホットカーペットを安全に活用する裏技」をご紹介します。
モルモットは寒さに弱い?

モルモットの原産地は南米のアンデス山脈(高地)ですが、暖かい巣穴で暮らす彼らは、ペットとして暮らす上では「寒さ」と「温度変化」が非常に苦手です。
モルモットは、うさぎと比較しても寒さに非常に弱い生き物で、彼らにとって日本の冬の寒さは過酷そのものなのです。
健康に過ごせる適温は20℃~26℃と高めで、室温が20℃を下回ると一気に体調を崩すリスクが高まります。
特に15℃を下回ると体調を崩しやすくなり、10℃以下になると低体温症で命に関わることもあるため、夜間や留守中もエアコンを活用し、常に20℃以上をキープする環境作りが必須です。
もしモルモットが、部屋の隅で体を丸くして動こうとしなかったり、毛を逆立てて膨らんでいるように見えたりしたら、それは寒さに耐えている危険なサインです。
また、うさぎと違って耳だけでなく、毛の生えていない「足先」も冷えやすい部位です。触ってみて冷たいと感じたら、すぐに部屋の温度を上げ、ヒーターや毛布で温めてあげてください。
モルモットは寒さが命取り!適温と「SOS」のサイン
失敗なし!モルモットにおすすめの「冬の3種の神器」
「初めての冬で何を用意すればいいかわからない」という方は、安全性と快適さが保証された小動物専用グッズをまず揃えましょう。
特におすすめなのが以下の3点です。
まずは「小動物用パネルヒーター」。これはケージ内に置くタイプで、コードが金属製のガードで覆われているため、何でも齧ってしまうモルモットでも感電事故が起きにくく安心です。
次に「レンジで温める湯たんぽ」。コードレスなので、ケージ内を歩き回る際も邪魔にならず、コード齧りの心配もありません。
停電時や通院時のキャリー保温にも使えるので、防災グッズとしても優秀です。
最後に「潜れる寝袋やドームハウス」。モルモットは本能的に暗くて狭い場所に潜り込むのが大好きです。フリース素材などの袋に入れば、自分の体温でポカポカになり、精神的な安心感も得られます。
これらを組み合わせれば、初めての冬も安心して乗り切れるでしょう。
筆者の実例:コード防御と「足の裏」を守る重ね敷き術


ここからは、筆者が実践している人間用ホットカーペットの活用術です。人間用の暖房器具は発熱量が多く便利な反面モルモットに対する危険もあります。
まず電源コードですが、彼らはげっ歯類の中でも特に顎の力が強いため、コードを見つけると齧って切断してしまう可能性があるので要注意です。
そのため、コードにスパイラルチューブを巻くだけでなく、ホットカーペットのコントローラーを木箱で隠し、コンセントはモルモットに届かないようにラックの上に設置しています。
また、モルモット対策で重要なのが「足の裏」への配慮です。
足裏が分厚い毛で覆われているうさぎと違い、モルモットの足裏は毛が生えておらず、皮膚(肉球)がむき出しの状態です。
そのため、直接冷たい床や硬いマットに触れ続けたり、おしっこで湿った床材の上にいたりすると「しもやけ」や「足底皮膚炎(ソアホック)」になりやすいのです。
そこで我が家では、モルモットをホットカーペットの上に直接乗せていません。
まず、ホットカーペットの上に防水用のビニール製のシートを設置し、防水シートの上に、クッション性のあるマット、モルが休むハウス部分には、クッションを置き、さらに一番上には肌触りの良いマイクロファイバーバスマットを敷くという「多層構造」にしています。
これで保温性と足への優しさを両立しています。
筆者宅では、うさぎもモルモットも室内で放し飼い状態なので、ホットカーペットがある場所とない場所にハウスを設置しています。うさぎもモルも気分によって好きな場所で休んでいる状態です。
潜り込み事故を防ぐ!「マジックテープ固定」の裏技


モルモットの飼い主さんの多くが悩むのが、彼らの「潜り癖」ではないでしょうか。
敷物やマットを綺麗に敷いても、鼻先を使って器用にめくり上げて、その下に潜り込んでしまいます。
もしホットカーペットの上にマットを敷いただけの状態だと、潜り込んだ際に熱源に直接触れて低温やけどを負ったり、隠れているコードを齧ったりする大事故に繋がりかねません。
そこで筆者がおすすめしたいのが、「床材の重ね敷き」と「マジックテープで固定する」という方法です。
まず、ホットカーペットの上に、防水のためのビニールシート(筆者宅では、ダイソーのテーブルクロス)を敷き、マジックテープや両面テープで固定します。
防水シートの上には、床材になるタオルやシーツ、マイクロファイバーバスタオルなどを敷いていきます。
我が家では、もともとモルモットが床材を剥いでまで潜り込みをしないのでそれほど厳重な対策は必要ないのですが、一緒に放し飼いしているうさぎがたまにホリホリをするので、一応対策をしています。
防水シートの上に複数枚の床材を敷いておくだけでも簡易的な対策になります。
しかし、モルモットの潜り込みやうさぎのホリホリが激しい、とにかく低温火傷が心配という飼い主さんは、防水シートと床材をマジックテープでとめてしまえば、かなり強力な床材剥がれの対策になるのでお勧めです。
こうすれば、どんなにモルモットが鼻先でグイグイ押してもマットがめくれることがなくなり、「気づいたらマットの下にいた!」というヒヤリとする事態を完全に防げるので、安全管理として非常に効果的です。
ホットカーペットの製品によっては、上にビニールなどの通気性の悪いものを敷くと熱がこもって故障の原因になる場合があります。必ずご使用のホットカーペットの取扱説明書を確認し、「弱」モードで使うなど安全に配慮してください。
「湿度」の管理について

日本の冬は寒いだけでなく、空気が乾燥します。
さらにエアコン暖房はずっとつけていると湿度が20-30%台になることもあり、モルモットの呼吸器に悪影響を与えてしまいます。
冬場は、モルモットの健康を維持するために、温度だけでなく「湿度」もチェックしておきましょう。
可能であれば、加湿器や濡れタオルなどを活用し、湿度40%〜60%を保持することを目標にしてください。
別の記事で紹介したのですが、空気が乾燥し過ぎるとインフルエンザなどのウイルスが増殖する原因にもなります。
このため、温度と合わせて湿度も意識して管理してあげましょう。
重要:冬はストレスで消耗する「ビタミンC」を補給しよう

寒さ対策と同じくらい大切なのが、冬場の食事管理です。
人間と同じく、モルモットは体内でビタミンCを作ることができません。さらに厄介なことに、寒さによるストレスを感じると、体内に蓄えられたビタミンCを大量に消費してしまうという特徴があります。
ビタミンCが不足すると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、被毛がゴワゴワになったり、歩行に異常が出たりすることもあります。
冬場は普段以上にビタミンCを意識した食事を心がけましょう。
赤や黄色のパプリカ、ピーマンなどのビタミンC豊富な野菜をおやつに取り入れたり、小動物用のビタミンCサプリメント(タブレットやリキッドタイプ)を活用したりするのがおすすめです。
「寒さ対策」と「栄養管理」の両輪でケアすることで、モルモットの健康をしっかりと守ることができます。
※おやつのブロッコリーなどはカルシウムが多く、与えすぎると尿石症の原因になるため、少量にとどめましょう
まとめ
この記事では、モルモットの寒さ対策についてご紹介しました。
モルモットの適温は20℃~26℃で、うさぎより少しだけ高めです。
また、モルモットはうさぎと違って足の裏には毛が生えておらず冷えやすいので、足の裏が冷えないように床材は暖かく柔らかいものを用意してあげましょう。
もし、人間用のホットカーペットを使用する場合は、コードは確実にガードして、低温火傷を防ぐためにホットカーペットの上に床材を敷き、床材が滑ったり剥がれたりしないようにマジックテープなどで固定してください。
防寒の基本は、エアコンで部屋全体を暖め、専用のヒーターや寝袋を併用するのが一番安全です。
もし筆者のように人間用のホットカーペットを取り入れる場合は、事故を防ぐために徹底的な対策をしてあげてくださいね。
寒さに弱いモルモットが、ぬくぬくと快適に冬を越せるよう、早めの準備をしてあげましょう!