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うさぎが噛みついてくる⁉ウサ飼いが教える【うさぎの噛みつき対策】

ご自宅で飼育しているうさぎに噛みつかれたことはありますか?

甘噛みや遊び噛み程度であれば、それほど問題になりませんが、本気で噛みつかれると出血が酷く大きなキズが残ることもあります。

可愛がっているうさぎが突然噛みついてくると、驚くと共に大きなショックを受けることでしょう。

なぜうさぎは、飼い主さんに噛みついてしまったのでしょう?

本記事では、筆者の体験をもとにして、噛みつきの理由と対応方法について解説します。

この記事を読めば、可愛いうさぎが噛みついてくる悲しい出来事が減少し、飼い主さんとうさぎの関係も改善されること間違いなしです!

この記事ではこんな悩みを解決します!

  • 自宅のうさぎが攻撃的・噛みついてくる。
  • 懐いていたうさぎが、ある日、突然噛みつくようになってしまった。
  • 噛みついてくるうさぎの対処方法が分からない。

この記事は、モルモット飼育歴10年越え、ウサギの飼育歴3年以上、デグーの飼育歴2年以上の動物マニアが書いています!

うさぎの噛みつきは改善できるか?

結論から述べると『うさぎの性格と飼い主さんの対応、飼育環境によっては改善できる可能性がある』となります。

うさぎも飼い主さんも意志を持つ生き物なので、行動を完全にコントロールすることは出来ません。

ただし、うさぎの行動を変えることはできなくても、飼い主さんが頑張って対処していけば、うさぎとの関係が良い方向に変化していくことは間違いありません。

うさぎの問題行動がなかなか変わらなくても、諦めない気持ちが大切です。

我が家のうさは、噛みつきがなくなるまで、大体半年くらい掛かりました。

うさぎが飼い主を噛む理由

うさぎが人間に噛みつく理由は、いくつか考えることが出来ます。

一般的に『恐怖や不安』『強い縄張り意識』『飼い主さんの注意を引きたい時』『遊びの一環』または、『痛みや不快感を感じている場合』などです。

噛みつきの対応には、うさぎの行動や感情を理解する必要があります。

場合によっては、うさぎと適当に距離をとることで、より良い関係を築くことができるでしょう。

うさぎが噛みつきや問題行動を見せた際には、その背後にある原因を探ることが適切な対応への第一歩となるのです。

恐怖や不安

筆者の経験から言うと、うさぎの噛みつきの原因で最も多いのは、『恐怖や不安』だと考えています。

うさぎは基本的に臆病な動物なので、大きな音や急な動き、環境の変化などに恐怖や不安を感じて、防衛本能として噛みつくことがあります。

筆者の自宅では、1週間ほど家を空ける用事があった際に、うさぎを実家に預けた後から噛みつきが始まりました。

あとから詳しく調べたところ、実家でのうさぎの扱いに問題があったことがわかりました。

内容としては、部屋中を走り回るうさぎが煩いからと『大声で叱った!』、部屋のスミでおしっこやうんちをするので『軽く頭を叩いた!』といったものでした。

うさぎを飼育している筆者からすると、実家で起きたことはハッキリ言って虐待です。このことで実家とは、かなり揉めて現在は少しばかり疎遠になっています。

正直、実家に預けた方がうさぎが自由に生活できると考えていたのですが、結果としては、ショップの預かりサービスを利用するべきだったと反省しています。

このように、飼い主が良かれと思って行動しても、うさぎにとっては大きなストレスになり、飼い主さんとの信頼関係を損なう原因に成り得ることを知っておく必要があるのです。

実家では昔、犬や猫を飼育していたことがあり、うさぎに対して犬、猫と同じように躾けようとしたとのことでした。古い人間は大体叩いて解決しようとする…。

縄張り意識

うさぎには強い縄張り意識があり、思春期を迎えたオスのうさぎは、特に、縄張りに対する意識が強くなりがちです。

自分のテリトリーに飼い主さんが侵入しているとうさぎが感じると、侵入者を追い払うために噛みつくことがあります。

うさぎの縄張り意識は、本能的な行動なので、完全に無くすことはできません。 しかし、飼育環境や接し方を工夫することで、その行動を落ち着かせたり、トラブルを未然に防いだりすることは可能です。

ここでは、効果的な3つの対策を紹介します。

行動範囲(テリトリー)を制限する

「うさぎを広い部屋で自由に遊ばせてあげたい」と思う飼い主さんは多いですが、実は広すぎるスペースはうさぎの縄張り意識を過剰に刺激することがあります。

守るべき縄張りが広すぎると、うさぎは常にパトロールをしなければならず、精神的に休まらない状態になってしまいます。その結果、神経質になり、攻撃性が増してしまうのです。

  • サークルで仕切る: 「へやんぽ」の際は、サークルなどで囲った一定のスペースだけで遊ばせるようにしましょう。
  • 段階的に広げる: 最初は狭い範囲から始め、うさぎが落ち着いているようなら少しずつ範囲を広げます。攻撃的な行動が見られたら、また範囲を狭めてリセットします。

「ここは自分の管理できる範囲だ」とうさぎが安心できる広さに調整してあげることが、心の余裕に繋がります。

筆者の家では、完全に放し飼い状態だったので、噛みつきがひどい時には敢えてケージを出してきてうさぎの周りに壁をつくります。

1週間くらい行動範囲を絞ると噛みつきが落ち着くこともあるので、必要に応じて考えてみても良いかもしれません。

ケージ内の聖域を守る

ケージはうさぎにとって「絶対に安全な巣穴」である必要があります。

この巣穴に、飼い主さんの手が頻繁に侵入してくると、うさぎは「敵が来た!」とパニックになり、必死で追い払おうとして噛みついてくることがあります。

特に、エサ入れの交換やトイレ掃除の最中に攻撃してくる子には、以下のルールを徹底してみてください。

  • 掃除はうさぎがいない時に: うさぎをサークルに出して遊ばせている間に、ササッと掃除や餌の補充を済ませましょう。
  • 手を入れる時は声をかける: どうしても手を入れる必要がある時は、無言で急に手を入れるのではなく、「〇〇ちゃん、お掃除するね~」と優しく声をかけながら、ゆっくりと動きます。

「飼い主さんの手は、巣穴を荒らす敵ではない」と学習してもらうことが大切です。

注意を引きたい

うさぎは、飼い主さんの注意を引きたい時に噛みつくことがあります。

これは、『遊びたい』『お腹が空いた』『撫でてほしい』といった要求を伝える手段として行われます。 飼い主さんはうさぎの行動をよく観察して、要求を見逃さずに適切なタイミングで関わることが大切です。

我が家では、夜間にお腹が空いたときや撫でてほしくなったとき、モルモットに遊びを拒否されて寂しくなったときなどに寝ている筆者の足や手を噛んでくることがあります。

うさぎは、意外と甘えん坊で要求が多い動物です。要求を先読みして先手を打つと、噛まれることが減る可能性もあります。

遊びの一環

うさぎは遊び中に甘噛みをすることがあります。 これは攻撃的な意味合いではなく、単に遊びやコミュニケーションの一環です。

うさぎとの遊び方を学び、適切に反応することでこの行動を楽しむことができます。

遊びの一環でも、ほどほどにしておかないとマウンティングに繋がることがあります。 あまりにも甘噛みが続くようなら少し距離をとるなどの対応を考えてみてください。

痛みや不快感

うさぎが体調不良や痛みを感じている時、それを伝える方法として噛みつくことがあります。

例えば爪切りやブラッシングが不快であったり、何か体に異常がある場合などです。

このような時は、うさぎの様子をよく観察し、必要であれば獣医に相談することが大切です。

我が家のうさぎは長毛種…。週1でブラッシングしていますが、その度に蹴られて噛まれます! でもブラッシング後は膝に乗って甘えてきたりします。

噛みつきを防ぐ方法

うさぎの噛みつき対策は、噛みつき自体を抑制するのではなく、噛みつきの原因を理解して根本的に対策を行う必要があります。

うさぎの行動を観察し、性格や活動の理由を把握してあげましょう。

うさぎとの適切な接し方を学ぶ

うさぎは非常に繊細な動物で、怖がりな性格をしています。そのため、うさぎとの接し方を学ぶことはとても大切です。

特に突然、大きな音が鳴ったり、うさぎの近くで急な動作をするとビックリさせてしまうため注意が必要になります。

筆者の家では、テレビから聞こえてくる音や声で、うさぎが挙動不審になることがありました。

このため、テレビやパソコンなどの音が出る機材は無線イヤホンやヘッドホンに接続して、音が出ないようにしています。

また、床や椅子から立ち上がる際にうさぎが近くにいる場合は、「○○ちゃん!少し動くよ~」と、ひと声かけてから行動に移すようにしています。

ストレスを軽減する環境づくり

うさぎの生活環境は、ストレスの度合いに直接影響します。

十分なスペース、適切な隠れ家、常に新鮮な水と食料の提供してあげましょう。また、静かでゆったりとした環境を作るとうさぎの安心感に繋がります。

また、うさぎをどんなに可愛く思っていても、飼い主さんの方が立場が上である(頼れるリーダーである)ことを教育するのを忘れてはいけません。

一度、立場が逆転するとその後に修正するのはとても大変なので注意してください。

うさぎが噛みついた時の対処法

落ち着いて対応する

うさぎが噛みついた場合、まずは飼い主さんが冷静になりましょう。

突然噛みつかれると、痛みと驚きから、噛まれた場所を素早く引いたり、大きな声をあげたりしてしまいがちです。

しかし、大きな声や素早い動きは、うさぎに強い不安や恐怖を与えてしまい、状況を悪化させる可能性があります。

うさぎに噛みつかれたら、ゆっくりとうさぎから距離を取り、話しかける時は、静かに低い声を意識しましょう。

アプローチ方法を変える

噛みつき行動は、うさぎがストレスを感じているサインの一つです。噛みつきが発生した後は、うさぎとの信頼関係を慎重に再構築することが大切になります。

定期的に優しく話しかけたり、好きなおやつを与えたりして安心感を提供しましょう。うさぎが安心して接近できる環境を作ることが、信頼関係の回復につながります。

ただし、噛みつかれる度に撫でたり、おやつをあげるのはNGです。噛めば要求が通ると勘違いしてしまいます。

病院受診

うさぎが頻繁に噛みついてくる場合や、飼い主さんに対して異常に攻撃的な行動を見せる場合は、根底に健康問題がある可能性があります。

特に噛みつきが突然始まった場合は、痛みや不快感が原因の可能性があるので、速やかに獣医師の診察を受けてください。

また、定期的な健康チェックは、うさぎの幸せと健康を維持するためにも重要です。

最後の手段【去勢】

うさぎの噛みつきやスプレー行為、マウンティングなどの問題行動があまりに酷く、どんなに対応しても改善しない場合、最後の手段として去勢をするという方法もあります。

飼い主さんが完璧に環境を整えてうさぎと関わっていても、うさぎの中には成長に伴いホルモンバランスの乱れや、元々の性格から攻撃的になる個体もいます。

そういった個体の場合、飼い主さんとうさぎの努力だけでは、問題行動を改善するのは難しいでしょう。

そのような場合、去勢によって問題行動が改善することは珍しくないので、信頼できる獣医さんに相談してみてください。

ただし去勢はうさぎにとって、大きな変化を伴うため本当に最後の手段として慎重に判断しましょう。

我が家では、噛みつきがひどい時に意見として挙がりましたが、筆者個人が納得できない部分があったので保留にして関係再構築に努めました。

懐いていたうさぎが突然噛みつくようになったケース

懐いていたうさぎがある日を境に、突然噛みつくようになることがあります。

そういった場合も、『環境の変化』『ストレス』『発情期』『縄張り意識』など、いくつかの理由が関連している可能性があります。

うさぎの様子を観察してこれまでとの違いを探してみて下さい。

環境の変化

引っ越しやケージの移動、室内の大規模な模様替えなどの環境の変化は、うさぎにとって大きなストレスとなりがちです。

こういったケースでは、うさぎが大きなストレスを感じてしまい、突然攻撃的になることがあります。

また、ペットショップでの爪切りや病院受診といった体験も、ストレスや不安を引き起こし、攻撃性を高めることがあるので注意が必要です。

ストレスや不満

うさぎは甘噛みを通じて、「撫でてほしい」「遊んでほしい」「おやつが欲しい」といった要求を訴えることがあります。

しかし、これがエスカレートすると「噛むと要求が聞き入れられる」と学習し、噛む力が強くなる可能性があります。

甘噛みをされると、可愛くて甘やかしそうになりますが、ケースバイケースで対応するようにしましょう。

発情期や縄張り意識の強化

特にオスのうさぎで起こりやすいのですが、性成熟に伴って縄張り意識が強くなり、発情期を迎えると攻撃的な行動を取りやすくなる場合があります。

酷い時には、うさぎが自分の空間(ケージやリビングなど)を守ろうとして、家族や他のうさぎに噛みつくことがあります。

発情期の攻撃性があまりに強い場合には、獣医師に相談して去勢も検討することになるでしょう。

懐いていたうさぎの噛みつき対策

懐いていたうさぎが突然噛みつくようになった場合の対策は、基本的に前述の対策と同様になります。

しかし、噛みつきが始まる前に「それまでと変わったこと」がなかったかをしっかり振り返ってみてください。

飼育環境や同居するペットの変化、場合によっては、飼い主さんが使用している香水やボディソープ・シャンプー、柔軟剤にも意識を向けてみると意外な原因が見つかるかも知れません。

筆者の家では、使用していたボディソープを変えた後にしばらく、噛みつきがおきたこともありました。

もし、それまでと変化がないようであれば、『行動範囲をサークルなどで制限して安心できるスペースを作る』『低い声で叱る(名前は呼ばない)』『環境調整と状態観察』『病院受診』など試してみましょう。

また、うさぎと飼い主さんの序列(信頼関係)を躾け直すのも有効である可能性があるため、ぜひ試してみてください。

ポイント

  • 行動範囲をサークルなどで制限する
  • 低い声で叱る(名前は呼ばない)
  • 環境調整と状態観察の実施
  • 病院受診
  • 序列(信頼関係)を躾け直す

序列のしつけ方

うさぎに飼い主さんの方が立場が上である(頼れる存在である)ことを教えるためには、いくつか効果的な方法があります。

重要なのは、うさぎとの上下関係を適切に築き、その関係を維持することです。

顎のせ

この方法は、飼い主さんがうさぎの頭に自分の顎を乗せることにより上下関係を教える方法です。

自然界では、格上のうさぎが格下のうさぎにこの行動をすることで、優位性をアピールしています。

飼い主さんが同じことを行うことで、うさぎに対して飼い主が上位であることを認識させることができるでしょう。

我が家では、この「顎のせ」はかなり効果が高かったです。 はじめは、顎先や頬噛みつかれそうになりましたが、何度も繰り返しているうちに噛みつきが減少していきました。

もし顎のせをしても、しつこく噛もうとしてくる場合は、強制的にケージに戻しましょう。 上下関係を分からせ、悪いことをすると良くないことが起きると覚えさせます。

指さし

うさぎの眉間を人差し指で軽く押す行動も効果的です。

これはうさぎの頭部に軽く触れ、しばらくその状態を維持することにより同様に上下関係を認識させる方法です。

この方法はひたすら根気よく続けることが重要ですが、個体によっては指を怖がって余計に攻撃的になることもあるとされています。

我が家でこれを実行すると、眉間を押している人差し指を巧みにすり抜けて、その指噛みつきに来ます。 何度か試しましたが、100発100中、指を噛まれた苦い思い出が…。

冷静に叱る

問題行動があった場合は、冷静に低い声で「コラッ」と叱り、その際に床を叩いて大きな音を出すことも有効です。

ただし、叱る時に名前を呼ぶと、名前に対して嫌なイメージが残ってしまうので、叱る時には名前を呼ばないように注意しましょう。

この方法は、手軽で簡単なのですが、我が家のうさぎには効果が今ひとつのようです。 実行すると、知らん顔をして逃げていって、ほとぼりが覚めた頃に戻ってきます。

これらの方法を通じて、うさぎとの上下関係を適切に築くことができれば、飼い主さんへの噛みつきは激減するでしょう。

しかし、うさぎは個体によって性格が異なるため、一つの方法が全てのうさぎに有効とは限りません。 様々な方法を試しながら、うさぎとの信頼関係を崩さずに適切な躾を行いましょう。

まとめ

うさぎの噛みつき行動は、飼い主さんにとっては驚きや困惑の原因となりますが、当のうさぎにとってはごく普通の行動でしかありません。

うさぎの噛みつきだけを見て問題行動と捉えるのではなく、行動の理由を正しく理解し、適切に対応することでお互いに気持ちの良い関係を築くことが出来ます。

うさぎは繊細な動物で、その行動や感情表現は多様です。

噛みつき行動もその一つで、恐怖やストレス、遊び、縄張りの主張、または健康問題など、さまざまな理由によって引き起こされることが分かっています。

これらの行動背景を理解することは、問題行動への対応だけでなく、うさぎとの信頼関係を築く上での第一歩となるでしょう。

適切な接し方を学び、うさぎにストレスを与えない環境を整え、健康管理に留意することが、うさぎの噛みつき行動を減らす鍵となります。

また、万が一の噛みつきに対しては、冷静かつ慎重に対応し、うさぎが感じる恐怖や不安を増幅させないよう配慮が必要です。

我が家のうさぎは、飼い主である筆者の判断のミスによって噛みつきを行うようになりました。

噛みつきと攻撃的な行動が軽減するまで2~3ヶ月の時間を要しました。そして、最終的に攻撃的な行動がなくなるまでに半年を要しています。

一度うさぎとの信頼が壊れると関係改善には長い時間が必要になります。

うさぎとの関わりは慎重に行い、適切な関係を築けるようにしていきましょう。

最終的にうさぎの行動や心理を理解し、そのニーズに応えることが出来れば、うさぎとの健康的な関係を築くことが可能となります。

このような関わり合いを通じて、飼い主さんとうさぎの間に深い絆が生まれ、互いの幸せと健康が促進されるでしょう。

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