ペットをお迎えした瞬間から、いつかは訪れるのが、大切な家族になった子とのお別れです。
お迎えした時には、まだ子どもであることが多く、お別れの日のことを想像するのは難しいものです。
モルモットの寿命は4~6年ほどと言われていますが、病気や体調不良で、突然虹の橋を渡ってしまうことも珍しくありません。
つい先日、我が家のモルモット「小梅ちゃん」が、いつものように元気に過ごした翌朝、静かに息を引き取りました。
前日まで食欲もあり、普段通りに走り回っていたため、その別れは本当に突然でした。
これまで我が家では、亡くなった子は実家の庭に埋葬してきました。
しかし、「これから先も同じ環境が続く保証はない」という考えもあり、ペットを送り出す方法に悩んでいました。
そこで今回は、初めてペット火葬を依頼することにしました。
火葬は思っていた以上に丁寧で、最後まで小梅ちゃんを大切に扱っていただけたことで、深い悲しみの中にも安心感がありました。
大切な家族になったペットの最期を、どう受け入れ、どう送り出すのか──これは、多くの飼い主さんが直面する悩みではないでしょうか。
この記事では、私が小梅ちゃんを見送った経験をもとに、ペットの火葬や埋葬に関する情報を、わかりやすくご紹介します。
どんな送り出し方がある?

結論から言うと、大切な家族であるペットを送り出す方法は、さまざまな選択肢があります。
代表的なものとしては、「自宅埋葬」や「業者による火葬」があり、これらは多くの飼い主さんが選択している方法です。
少し変わった方法としては、「プランター埋葬」があります。
これは、その名の通り大きなプランターにペットの遺体を埋葬する方法で、マンションやアパート住まいの方が選ぶケースが多いようです。
また、業者に火葬を依頼した場合でも、その後の遺骨の扱いとして「納骨堂・ペット霊園」や「散骨」、「手元供養」などがあります。
なお、筆者としては気持ちの面で選びにくいですが、最終手段として「自治体による引き取り」という方法も選択肢に含まれます。
ペットの送り出しと供養方法
- 自宅埋葬:庭や私有地に埋葬する方法。費用はほぼかからないが、将来の移転や条例に注意。
- 業者火葬:個別火葬・合同火葬・立会火葬などがあり、遺骨を残せる安心感がある。
- プランター埋葬:マンションや庭のない家庭向け。移動可能で、花や植物とともに供養できる。
火葬後の遺骨の扱い
- 納骨堂・ペット霊園:火葬後の遺骨を預け、常時供養してもらえる。
- 手元供養:遺骨や遺毛をアクセサリーや小型骨壺に加工し、常にそばで感じられる方法。
- 散骨:粉骨した遺骨を海や山に撒き、自然に還す。
- 自治体引き取り:低価格だが返骨や供養は行われない。
自宅埋葬の方法と特徴

自宅埋葬は、庭や私有地がある場合に選ばれやすいペットのお別れ方法です。
方法としては、まず穴を深く掘り、遺体を布や木箱で包んで納め、上から土をかけて花を手向けます。
費用がほとんどかからず、家族だけで静かに送り出せるのが魅力といえるでしょう。
「大好きだった庭で眠らせてあげたい」という思いから、この方法を選ぶ飼い主さんも少なくありません。
ただし、土地を手放す際には遺骨を移動させる必要が生じたり、野生動物に掘り返されるリスクがあります。
また、自治体によっては条例でペットの庭への埋葬を禁止している場合もあるため、事前の確認が必須です。
筆者のペット埋葬体験

筆者の実家がある自治体では、庭にペットの遺体を埋葬することは禁止されていなかったため、これまで埋葬を行ってきました。
実家の庭に埋葬していたのは、ハムスターやファンシーラットなど体の小さなペットだったため、大きなスペースが不要で、臭いや野犬などによる掘り返しの心配もありませんでした。
基本的に埋葬に関して問題はありませんでしたが、実家で暮らしている筆者の父は昔ながらの考え方を持っており、「土地が不浄になる」と不満を口にしていました。
話し合いの末、何とか説得はできたものの、ペットを直接飼育しているか否かでお別れに対する温度差が生まれやすく、家族間で思わぬトラブルになることもあります。
また、筆者の実家近所には、大型犬の遺体を自宅の庭に埋葬したご家庭があったそうです。
しかし穴の深さが十分でなかったため、強い雨で遺体が露出してしまい、ご近所とのトラブルに繋がったという話も耳にしました。
馴染みのある土地に埋葬するというのは一見シンプルに思えます。
しかし、この話はペットの遺体の埋葬方法を間違えると、思いもよらぬ問題に変わってしまうこともあるという最たる例と言えます。
多くの場合、ペットの遺体を埋葬する経験はない人がほとんどで、適切な手順や注意点を知らないまま実行してしまうケースも珍しくありません。
そのため、ペットの遺体を埋葬する前にはしっかりと調査や準備を行うことが大切です。
| 項目 | 内容 |
| メリット | - 費用がほとんどかからない(布や木箱、花など最低限の準備で可能) - 家族だけで静かにお別れができる - 移動の必要がなく、時間を気にせず埋葬できる - ペットが暮らした家や庭で眠らせられる安心感 |
| デメリット | - 土地を手放す際に遺骨を移動させる必要がある - 野生動物や害虫に掘り返される可能性がある - 土壌や環境によっては腐敗臭が発生することがある - 自治体によっては条例で禁止されている場合がある |
火葬業者の利用体験

別の記事で詳しく紹介していますが、今回、筆者はモルモットの小梅ちゃんを送り出す際に、初めてペット葬儀業者を利用しました。
依頼したのは個別火葬で、料金はペットの体重に応じて設定されており、費用内にはメモリアルセレモニー・火葬・骨壺が含まれていました。
小さな命であっても、スタッフの方が最期まで丁寧に扱ってくださったことが印象的です。火葬後には、白く清らかな遺骨が桐箱に収められ、骨壺とともに返されました。その瞬間、深い悲しみの中にも「きちんと見送れた」という安堵感がありました。
費用は約8,000円で、多少の出費は発生しますが、実家の庭に埋葬するよりも衛生面で安心でき、さらに遺骨を手元に残せるため、大きな心の支えとなります。
一方で、合同火葬を選べば費用は抑えられますが、個別のセレモニーや返骨がないケースも多いようです。
ペット火葬の費用やサービス内容は業者によって大きく異なり、中には人間の葬儀と同じように、お坊さんによるお経上げを行ってくれるところもあります。
最適な方法は、飼い主のこだわりやペットへの想い、そして用意できる費用のバランスを考慮して選ぶと良いでしょう。
筆者は、「さすがにお経までは必要ない」と考え、ペット火葬のセレモニーはメモリアルセレモニーまでにとどめました。
このセレモニーは、飼い主の希望や時間の都合に応じて短縮したり、省略することも可能とのことでした。
自宅埋葬と業者火葬以外の選択肢
自宅埋葬や業者火葬以外にも、ペットを見送る方法はいくつかあります。
たとえば、マンション住まいでも可能な「プランター埋葬」は、遺体を土と一緒に大きなプランターに納める方法で、移動できるのが特徴です。
ただし、腐敗防止や虫の発生対策が必要で、後に土をどう処理するかも考えなければなりません。
他にも、自治体による引き取り(返骨なし)という方法があります。
また、火葬後の遺骨の扱いとして、業者に遺骨を預ける「納骨堂」や「ペット霊園」、遺骨や遺毛をペンダント・フォトフレームなどに加工する「手元供養」、粉骨して自然に還す「散骨」などの方法もあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ペットへの想いや予算に合わせて選ぶことが大切です。
プランター埋葬
プランター埋葬は、庭のないマンションやアパートでもできるお別れ方法です。
大きめのプランターや鉢に土を入れ、遺体を納めて埋葬します。
移動できるため、引っ越しの際にも一緒に持って行けるのが特徴です。
ただし、腐敗や臭い、虫の発生を防ぐためには、防腐剤や専用の納骨袋を使用することが推奨されます。
土は生分解を促す素材を使うと自然に還りやすくなりますが、数年後に土をどう処理するかは事前に考えておく必要があります。
また、土の中で骨が残る場合があるため、最終的に火葬に切り替える家庭もあります。
小動物であれば概ね問題ない方法ですが、体格の大きな動物には不向きです。
衛生面や保管環境を十分に整えて行うことが重要です。
自治体による引き取り
一部の自治体では、ペットの遺体を引き取って処理するサービスを行っています。
費用は数千円〜1万円程度と安価で、事務手続きも比較的簡単です。
ただし、多くの場合は合同火葬で返骨がなく、供養儀式も行われません。
そのため、手元に形として残すことはできません。
予算を抑えたい場合や、やむを得ない事情で自宅や業者を利用できない場合に選ばれますが、感情面で割り切る必要があります。
また、一部地域では家庭ごみと同様の処理となるため、動物愛護の観点からも慎重に判断すべき方法です。
小梅ちゃんのように家族として共に過ごしたペットの場合、できるだけ他の方法も含めて検討することをおすすめします。
火葬後の遺骨の扱い方

納骨堂・ペット霊園
火葬後の遺骨を預ける「納骨堂」や「ペット霊園」は、常時供養してもらえる安心感が魅力です。
屋内型納骨堂は天候に左右されず、花やお供えを自由に行える場所も多く、室内なので虫や湿気の心配も少なめです。
屋外型の霊園では、自然の中で眠らせられる開放感がありますが、季節や天候によっては訪れにくい場合があります。
どちらも年間管理費がかかることが多く、費用の相場は年間1〜3万円程度です。
また、合同スペースか個別スペースかによって、費用や環境が異なります。
最近では、手元供養と併用し、自宅と霊園の両方で供養するスタイルも増えています。
手元供養
手元供養は、火葬後の遺骨や遺毛の一部をアクセサリーやインテリアに加工し、日常的に身近に感じられる形で残す方法です。
ペンダント・ブレスレット、小型の骨壺、遺骨を封じ込めたフォトフレームなど、デザインは多彩です。
身につけられるため外出先でも心の支えになりやすく、特に単身者や高齢者に人気があります。
ただし、全ての遺骨を使うわけではないため、残りの遺骨の保管や供養方法を事前に検討する必要があります。
加工は専門業者に依頼し、費用は5,000円〜3万円程度が目安です。
小梅ちゃんを見送った際にも、この方法を組み合わせれば、毎日そばに感じられる安心感が得られるだろうと感じました。
小梅ちゃんは、後日仏壇を作成して手元供養にする予定です。
散骨
散骨は、火葬後に粉骨した遺骨を海や山など自然に還す方法です。
ペットが自然好きだった場合や、区切りをしっかりつけたい飼い主さんに選ばれることが多く、開放感と精神的な区切りの良さが魅力です。
ただし、自治体や海域によってはルールやマナーが定められているため、事前確認が必須です。
多くの場合、2mm以下に粉骨する処理が義務付けられています。
一度散骨を行うと遺骨を取り戻せないため、手元供養用に一部を残す方法が一般的です。
費用は1〜5万円程度で、船をチャーターして行う海洋散骨や、山林での合同散骨があります。
また、お別れの儀式としてセレモニーを行える業者も多く、参加者にとって印象深い送り方となります。
| 方法 | 費用目安 | 遺骨の有無 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 自宅埋葬 | 無料〜数千円 | なし | 安価・手軽 | 法的制限・将来移転時の課題 |
| 業者火葬 | 1〜5万円 | あり | 遺骨が残る・法的に安心 | 費用 |
| プランター埋葬 | 数千円〜 | なし | 移動可能 | 腐敗対策必要 |
| 納骨堂 | 年間1〜3万円 | あり | 継続供養可 | 維持費 |
| 手元供養 | 5千円〜3万円 | 一部 | 常にそばに置ける | 全遺骨は不可 |
| 散骨 | 1〜5万円 | なし | 自然に還せる | 再会不可 |
まとめ
本記事では、ペットの最期を見送る方法についてご紹介してきました。
小動物の場合、自宅埋葬は費用も手間も少なく、家族だけで静かに見送れる方法です。
しかし、小梅ちゃんのようにある程度のサイズがある子や、将来の引っ越しを考えると、業者による個別火葬を選んだ方が安心できると感じます。
火葬後に手元供養や納骨堂を組み合わせれば、寂しさを和らげながらも長く供養を続けられます。
悲しみの中で慌ただしく判断を迫られるよりも、ペットが元気なうちから選択肢を知り、準備しておくことが、心の負担を軽くする大きな助けになります。
ペットとのお別れはとても辛いものですが、どの方法を選んでも、「ありがとう」という想いを込めて送り出すことが何よりも大切です。
そして、その想いを形に残してくれる商品やサービスは、飼い主さんの心を支える大切な存在となるでしょう。