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「モルモットはくさい?初心者向けにニオイの原因と対策を解説」

モルモットをこれからお迎えしようと考えている方の中には、「モルモットって気になるくらい臭うの?」という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?

インターネットで調べてみると、「ニオイはない」や「強烈なニオイがする」といった意見が投稿されていて、どちらが正しいのか分からなくなります。

じゃあ、実際にペットショップで確認しようと思っても、ショップでは他の動物のニオイが周囲に漂っているので、モルモットだけのニオイをはっきりと判別することはできません。

この記事では、「モルモットは臭いのか?」について、これまで多くのモルモットを飼育してきた筆者が、自身の体験を交えながら解説していきます。

これからモルモットをお迎えしようと考えている人は、ぜひ最後まで読み進めて、参考にしてみてください。

この記事で分かること

  • モルモットはニオイがきついのか?
  • モルモットのニオイの出る仕組み
  • 少しでもニオイを少なくする方法

モルモットは臭いのか?

これは非常にデリケートな話題で、場合によっては他のモル飼いさんに怒られてしまうかもしれません…。

結論から言ってしまうと、「モルモットは臭いです!」

筆者は元々ハムスターを飼育していました。その頃の筆者はワンルームで生活していたので、ハムのケージは当然、筆者の居室に置いていました。

ハムスターと筆者の同居は2年くらいでしたが、ケージからのニオイはまったく気になりませんでした。

しかし、はじめてモルモットをお迎えした時、ショップの箱からモルモットが出てきた瞬間、部屋中に何とも言えないニオイが漂い始めたのです。

その時、筆者は「クサっ!あれ?こんなにニオイがあったっけ?」と感じました。正直に言うと、その後モルモットと暮らすことに不安を感じたのを覚えています。

インターネットや書籍では、モルモットは比較的ニオイが少ない動物だと言われています。しかし、筆者の意見としては、確実にハムスターよりは臭いです。

ただ、1週間もするとニオイに慣れてしまい、それからはモルモットのニオイにハマってしまい、今では「モル吸い」を堪能するまでになりました。

嗅覚が敏感でニオイが気になる方は、お迎えを控えるか、モルモットの飼育部屋と人間の居室を分けるなどの工夫が必要になるでしょう。

モルモットのニオイの真実

ここからは、モルモットのニオイの原因を解説していきます。

先ほどから「くさいくさい」と言ってきましたが、実はモルモット自体の体臭は非常に薄く、ほとんど無臭に近い状態なのです。

モルモットは野生下では捕食者から身を守る必要があります。そのため、ニオイが目立ちにくくなるように進化してきたのです。

では、筆者がくさいと感じたニオイは何なのでしょうか?

モルモットのニオイは、「排泄物由来のもの」と「オス特有の臭腺からの分泌物」が原因で発生します。

つまり、私たちが「モルモットのニオイ」として感じ取るものの多くは、モル本体ではなく、ケージ環境内で発生する排泄物由来のニオイなのです。

具体的には、尿が主な原因であり、特にケージ内の湿度が高いと、尿中の成分が分解されることでアンモニア臭が発生します。

次いで、糞そのものの発酵臭や、体に付着した軟便のニオイも原因となります。

また、オス特有の臭腺からの分泌物や、長期間掃除が行き届かないことで起こる雑菌の繁殖も、副次的なニオイの原因となるのです。

モルモットのニオイへの対策

ニオイ対策は、モルモットが快適に過ごせる期間、いわば「健康寿命」を底上げする大切な要素にもつながります。

ここでは、モルモットの負担にならない具体的なケア方法をご紹介します。

ケージ環境と敷材の最適化

ニオイ対策は、排泄物をいかに素早く吸収・乾燥させるかにかかっています。そのため、床材は吸水性・消臭力に優れたものを選ぶと良いでしょう。

筆者は、はじめはペットシーツの上に100均のタオルを敷いていましたが、想像以上に尿量が多く、タオルとペットシーツでは吸収が追いつかず、部屋の中にニオイがこもってしまった経験があります。

また、モルモットがタオルをはがして、下に敷いているペットシーツをかじったり食べたりするトラブルも発生してしまいました。

こうした経験から、今でもモルモットに最適な床材を探し続けていますが、現時点では、吸収力が高いマイクロファイバーバスマットをモルモットの行動範囲に敷き詰めています。

バスマットは吸収力が高く、モルのおしっこをしっかり吸収してくれますし、乾くのも速いので、ニオイの抑制に最適だと感じています。

徹底しすぎない!排泄物・ケージの掃除術

「ニオイがあるから」とケージ全体を毎日徹底的に掃除してしまうと、モルモットが落ち着かず、かえってストレスを与えてしまう可能性があります。

大切なのは、「ニオイの原因となる場所だけをこまめに掃除する」というアプローチです。

毎日のルーティンとして、おしっこで濡れた敷材や汚れた牧草をピンポイントで取り除き、牧草入れや給水ボトルの周辺など、食べこぼし・飲みこぼしが多い箇所を拭き取りましょう。

ケージ全体の丸洗いは1〜2週間に1回程度を目安とし、その際も、モルモットが安心して過ごせるように、彼らのニオイが残るスペース(寝床など)をすべて完全に消臭しないよう配慮する優しさも大切です。

ここまでは、モルモットをケージ内で飼育している場合の解説です。

筆者は、室内を半分に分けて、人間の生活スペースとモルモットのスペースを確保しています。…要するに、放し飼い状態です。

そのため、毎日、モルモットの生活スペースに敷いているマイクロファイバーバスマットを交換して洗濯しており、この方法でニオイを最低限に抑えています。

ただし、動物とあまり関わりのない人が来客すると、室内のニオイが気になると言われることもあるので、掃除だけでは完全にニオイを消すことはできていないようです。

体のニオイ:病気のサインを見逃さない

ここでは、モルモットの健康にかかわるうえで注意してほしいポイントを解説します。

モルモット自体のニオイはほとんどないと言われていますが、体の特定の部位が強くニオイを発する、排泄物のニオイが急に変化したといった場合は、病気のサインの可能性があります。

特に、オスのモルモットは、肛門周囲やおしり付近の臭腺から分泌物が出るため、そこに汚れがたまってニオイの原因になることがあります。

この汚れのニオイはかなり強烈で、苦手な人は気分が悪くなることもあるようです。対策として、部分的に温かいお湯で優しく拭き取るなどのケアが有効です。

ただ、モルモット自体は水が苦手なので、シャンプーをし過ぎると皮膚の常在菌バランスを乱し、皮膚の病気になる可能性がありますし、強いストレスにもなるため、避けた方が良いでしょう。

また、体調不良が原因でニオイが強くなった場合、例えば下痢による付着や、尿路疾患による尿の異常なニオイなどが考えられます。

このような変化が見られた場合は、一時的な対処だけで済ませず、必ずかかりつけの獣医師に相談し、原因を特定したうえで治療を進めてください。

人間目線の「消臭」はモルモットを苦しめる?

ここまで、モルモットのニオイの原因を解説してきました。モルモットのニオイが気になる場合、みなさんはどのような対処をしますか?

まず考えられるのは、「消臭スプレーを部屋中にまき散らしてニオイをごまかす」か、「強い香りのある消臭剤を設置する」といった対策でしょうか。

しかし、モルモットは鼻が非常によく利く動物で、私たちには「いい香り」に感じる消臭スプレーや、強い香料のついた敷材は、モルモットにとっては刺激物であり、大きなストレスや呼吸器系の不調の原因になる可能性があります。

ニオイ対策の最適解は、香料でごまかすことではなく、ニオイの元となる排泄物を物理的に除去し、換気で環境を整えることです。

ニオイ対策を考えるときは、「自分にとっての快適さ」だけでなく、「モルモットが安心して過ごせるか」という視点を忘れないようにすることが重要なのです。

ちなみに、我が家のモルモットたちは、柔軟剤のフローラルの香りが大好きで、洗濯後のバスマットを畳んでいると、走ってきてバスマットにダイブしてしまうこともあります。

最終的には、飼い主さんとモルちゃん、双方の感性が大切です。

飼い主さんとモルモットの様子を探りながら床材を工夫したり、香りのない消臭剤を設置するなど、環境の調整をしてみてください。

筆者は、モル吸いするほどモルのニオイにハマっているので、消臭については、床材の改善と毎日の掃除、換気程度しかしていません。

まとめ

この記事では、「モルモットはくさいか?」について、筆者の体験や感想を交えながら解説してきました。

結論から言うと、「モルモットは臭いです」。ただし、モルモットの名誉のために述べるなら、「モルモット自体は臭くない! 排泄物や臭腺から出るニオイが臭い」が正確な表現になります。

このため、モルモットのニオイは飼育環境によって大きく変わります。

例えば、モルモットの生活スペースの掃除を1週間ぐらい放置すると、室内はアンモニア臭とうんちのニオイで満たされます。

具体的には、自分の家のなかでペットショップ特有の獣臭を味わうはめになってしまうのです。

では、逆に毎日掃除や換気をしたらどうなるのか…。かなり丁寧に掃除や換気をしても、完全にニオイを消すことはできません。

それでも、こまめな掃除と換気、床材の工夫を続けていれば、「生活に支障が出るほど耐えられないニオイ」になることはほとんどありません。

どの程度を許容できるかは人それぞれですが、多くの飼い主さんは、暮らしていくうちに自然と「うちの子のニオイ」として受け入れられるようになっています。

ただ、場合によっては、室内にある服や布団にモルモットのオス臭がしみ込んでしまい、外出しても自分からモル臭がする可能性もあります。

これからモルモットをお迎えしようと考えている場合は、ニオイについてもしっかり考えた方が良いでしょう。

拒否される可能性は高いですが、ショップによっては、お願いすればモルモットのニオイを確認させてくれる場合があります。

モルモットのニオイが気になる場合は、一度ショップに行って、店員さんにモルのお尻あたりのニオイを確認させてもらいましょう。

もし、「ニオイが気にならない! むしろいいニオイ」と感じたなら、あなたは既にこちら側のニンゲンです。ぜひ、モルモットをおうちにお迎えしてください。

お迎えしたモルちゃんは、きっとあなたの生活に素晴らしい彩りを与えてくれるでしょう。この記事がモルモット初心者さんや、モルのお迎えを検討している方の参考になれば幸いです。

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