「最近、猫がしきりに体を足で掻いている」「毛づくろいの回数が異常に多い」ということはありませんか?
もしその猫が外に出る機会があるのなら、「ノミ・ダニ」が原因の可能性が高いです。
「外猫だし、多少は仕方ない」と考えがちですが、実は、この状態を放置するのはとても危険なのです。
ノミは痒いだけでなく、猫の体力をじわじわと奪い、病気を呼び込む元になります。しかも、最悪の場合は人間にも病気がうつるなど大変な害を及ぼすのです。
しかし、いざ対策をしようと思っても、背中に垂らす「薬」がいいのか、つけっぱなしで良い「首輪」がいいのか迷ってしまいます。
この記事では、外猫のノミ対策の必要性と、それぞれの方法のメリット・デメリットを解説します。
また、実際に私の義実家の猫が、ある理由から「首輪タイプ」を選んでノミを撃退した体験談もご紹介します。
愛猫に合った方法を見つけるヒントになれば幸いです。
外猫にノミ取りは必要か?

結論から言うと、外に出る猫にノミ・ダニ対策は「絶対必要」です。草むらや他の野良猫と接する機会がある以上、寄生されるリスクは避けられません。
対策が必要な理由は、「痒くて可哀想だから」だけではありません。
大量のノミが寄生すると子猫や老猫にとって深刻な貧血の原因になりますし、ダニは恐ろしい感染症を媒介します。
さらに重要なのが、「人間への被害(人獣共通感染症)」です。例えば、マダニが媒介する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は、人間に感染してしまう致死率が高い危険な病気です。
また、ノミが媒介する「瓜実条虫(サナダムシ)」がお腹に寄生することもあります。
猫自身の健康はもちろん、一緒に暮らす家族の健康を守るためにも、外猫のノミ取りは飼い主の義務と言えるでしょう。
何故、猫にノミ・ダニは寄生するのか?その種類は?
猫につく主な寄生虫は「ネコノミ」と「マダニ」です。
ノミやダニは草むらの葉の裏や、地面で待ち構えていて、猫が近くを通ると熱や二酸化炭素を感知して体に飛び移ります。
また、すでに寄生されている他の猫と接触することでも移ります。
ノミ・ダニの怖いところは、その「繁殖力」です。ネコノミは猫の体に寄生して吸血した後、24〜48時間以内に産卵を始めます。
卵はツルツルしていて猫の体から床や寝床に落下し、そこで孵化します。
つまり、ノミがついた猫を室内に入れるということは、部屋のカーペットや畳の中に、大量の卵や幼虫が潜んでいる可能性が高くなるということです。
「ノミを1匹見つけたら100匹いると思え」と言われるのはこのためです。
そして、一度家の中に入り込まれると、猫を洗うだけでは駆除しきれず、完全に排除するまで長い戦いになってしまいます。
ノミ取りの方法、くすりか首輪か?メリット・デメリット解説
ノミ対策として主なものは、首筋に垂らす「スポットタイプの薬(滴下薬)」と、薬剤が練り込まれた「ノミ取り首輪」の2種類が一般的です。
スポットタイプは、即効性があり全身に成分が行き渡るため駆除率が高く、動物病院で処方される医薬品ならノミのライフサイクル(卵〜成虫)まで断ち切れるのが最大の強みです。
ただし、くすりが体質に合わない場合や皮膚が弱い猫だと肌荒れが起きてしまうことがあります。
ノミ取り首輪は装着が簡単で数ヶ月効果が持続し、見た目で対策中とわかるメリットがありますが、首輪ハゲや外れてしまうリスクには注意が必要です。
何より重要なのは、どちらのタイプもホームセンター等の「医薬部外品」より、動物病院で処方される「医薬品」の方が圧倒的に効果が高いということです。
市販の安価なものは効果が限定的な場合もあるため、確実に駆除するなら自己判断せずに病院で相談することをおすすめします。
※重要: どちらもホームセンター等の「医薬部外品」より、動物病院の「医薬品」の方が圧倒的に効果が高いです。確実に駆除するなら病院での相談をおすすめします。
義実家は首輪タイプを選択。その理由は?


義実家で半分飼っている状態になった猫は、毛の隙間に「黒い砂のような粒(ノミの糞)」がびっしりと残っており、後ろ足で首周りを激しく掻いていたそうです。
本来なら病院に連れて行きたいところですが、元々の飼い主さんから許可が取れなかったので、勝手なことはできませんでした。
ただ、義実家の敷地内で猫に薬を与えたり食事を出すことは許可されたそうです。そのため、ホームセンターで薬を買って対策することにしましたが…。
猫自体がガリガリに痩せていて皮膚の状態も良くありませんでした。そのため、体に直接染み込ませる強い薬だと副作用が怖いと考え、首輪タイプを選んだそうです。
少し扱いが難しい猫なので、色々と気を使いながら対応しているみたいです。そして、首輪は、もし体質に合わなかった場合、すぐに外してあげられるという安心感も決め手になったそうです。
【ビフォー・アフター】
前述したように義実家にやってきた猫は、毛をかき分けると「黒い砂のような粒(ノミの糞)」がびっしりとあり、後ろ足で首を激しく掻いていました。
首輪を装着した直後は大きな変化は見られませんでしたが、数日が経過すると頻繁に行っていた「掻く動作」が少なくなってきたそうです。
首輪を装着して1ヵ月が過ぎた頃には、黒い粒もなくなり、いつも痒そうにしていた猫が、リラックスして過ごすようになったのです。
ストレスから解放されたおかげか、食欲も増し、ふっくらとした健康的な体型になったと言っていました。
筆者が遭遇したときには、首輪を装着して2ヵ月ほど経過していて、ノミやダニの影響はまったく見られませんでした。
まとめ
今回は、義実家の猫をもとにして「猫に寄生するノミやダニ」の情報と対策を紹介しました。
外猫にとってノミ・ダニは避けて通れない敵です。しかし、飼い主さんの対策次第で守ってあげることができます。
確実に駆除したい場合や触れ合うことが多いなら「スポットタイプの薬」、薬の負担が心配で着脱のしやすさを優先するなら「首輪タイプ」というように、猫の体質や性格、健康状態に合わせて選んであげましょう。
また、猫が外と家の中を出入りする場合は、猫のケアと同時に部屋の掃除を徹底して卵を除去することも忘れてはいけません。
義実家の猫は、本来の飼い主さんが放置している状態で義実家に入り浸っているため、立ち位置や扱いがとても難しい状態です。
そのため病院に連れて行くことはできませんでしたが、本来は、自己判断せずに獣医師に相談するのが病気や怪我の回復の一番の近道です。
愛猫との快適な生活のために今日からさっそくノミ対策を始めましょう。
基本的には、病院を受診して医師の指示のもと対策して下さい。義実家の猫は立場が難しいのですが、頑張って引き取れるようにしたいものです。


