ペットとのお別れは、ある日突然訪れます。
その時に、どのように供養するかを事前に考えておくことは、とても大切です。
庭のある持ち家に住んでいる場合は、自宅の庭に埋葬したり、業者に依頼して火葬・供養してもらう方法があります。
では、マンションやアパートに住んでいる場合はどうでしょうか。
そんな時の選択肢のひとつが「プランター埋葬」です。
大きめのプランターや鉢を使い、遺体を土と一緒に納めて供養する方法で、ベランダや室内でも行えます。
本記事では、プランター埋葬のやり方、メリットや注意点、腐敗防止や後処理の方法まで、実際の体験や調査をもとに詳しく解説します。
プランター埋葬とは?

プランター埋葬は、その名の通り「ペットの遺体をプランターに埋めて供養する」方法です。
この方法であれば、庭がない住宅でもペットの埋葬が可能になります。
埋葬にはある程度の深さが必要となるため、大きめで深さ30cm以上のプランターや鉢に土を入れ、防腐加工された納骨袋に収めた遺体を埋めます。
プランターは移動が可能なため、引っ越しの際も持ち運べるのが大きな特徴です。
ハムスター、インコ、モルモットなどの小型ペットに適した方法で、花や植物を植えれば自然に溶け込み、日常的にお参りもしやすくなります。
一方で、大型犬や猫など、体格の大きい子には不向きです。
小梅ちゃんの供養を考えたとき、もし庭がなかったら、この方法が現実的な候補になっていたと感じます。
プランター埋葬のメリット

プランター埋葬の魅力は、なんといっても移動できる点です。
将来の引っ越しや住み替えがあっても一緒に連れて行けるため、「ずっとそばにいられる」という安心感があります。
費用も安く、プランター代と土代、防腐用の袋などを合わせても数千円程度です。
さらに、自宅で供養できるため毎日声をかけたり花を手向けたりと、気持ちを寄せ続けられます。
花や観葉植物を植えれば、見た目も自然で周囲に違和感を与えません。
小梅ちゃんのように、毎日見守りたくなる存在には、この「距離の近さ」が大きなメリットになるでしょう。
プランター埋葬のデメリット・注意点

一方で、プランター埋葬には衛生面の課題もあります。
遺体をそのまま埋めると、夏場の高温や湿気によって臭いや虫が発生する可能性があります。
そのため、防腐・防臭加工の納骨袋や、防虫・分解促進用の土を使用することが必須です。
また、マンションの管理規約やベランダ使用ルールによっては、動物の埋葬が禁止されている場合もあります。近隣への配慮も欠かせません。
さらに、体格が大きいペットはプランターに収まりきらないため、この方法は小型〜中型までが現実的です。
小梅ちゃんの場合、体格や腐敗リスクを考えると、火葬と併用する方が安心だと感じました。
プランター埋葬の基本手順


- 深さ30cm以上の大きめプランターを用意する
- 防腐・防臭加工された納骨袋に遺体を入れる
- プランターに土を半分ほど入れる
- 納骨袋を中央に置き、残りの土で覆う
- 花や植物を植えて供養する
腐敗や臭いを抑えるためには、分解促進型の土や防虫ネットを併用すると安心です。
植える植物は多年草やハーブ類を選ぶと、季節を通してきれいな状態を保てます。
私自身、小梅ちゃんを見送る際にも、こうした手順を事前に知っていれば、より具体的な選択肢として検討できたと思います。
腐敗・臭い・虫対策
プランター埋葬では、納骨袋や防腐剤の使用が欠かせません。
特に夏場は高温多湿の影響で腐敗が進みやすいため、通気の良い涼しい場所に置くことが大切です。
室内に設置する場合は、防虫ネットや砂利を表面に敷くことで、害虫の発生を抑えられます。
また、分解促進用のバイオ土を使用すると、骨や組織が自然に分解されやすくなり、衛生的な状態を保ちやすくなります。
こうした資材はインターネットで手軽に購入でき、価格は1,000〜3,000円ほど。事前に準備しておくことで、長期的な管理がぐっと楽になります。
プランター埋葬後の土の処理方法
プランター埋葬をしても、数年後に骨が残ることがあります。
その場合は、取り出して火葬や粉骨に切り替えるのが一般的です。
土は自治体のルールに従って処分しますが、遺骨が混じっている場合は通常ごみとして出せないこともあるため、注意が必要です。
後処理の目安は2〜3年後です。植物の成長や土の状態を確認しながら、適切なタイミングを判断しましょう。
骨を残しておきたい場合は、手元供養品に移すのもひとつの方法です。
プランター埋葬が向いている人・向いていない人

プランター埋葬には、向いている場合と向いていない場合があります。
飼育しているペットが小動物で、庭のないアパートやマンションに住んでいる飼い主さんは、プランター埋葬に向いています。
逆に、犬や猫など比較的大きな体のペットを飼育していて、庭のある持ち家に住んでいる飼い主さんの場合は、プランター埋葬はあまり適していないでしょう。
また、選択の際には生活環境やペットの大きさだけでなく、自分がどのように供養したいかも、大切な判断基準になります。
向いている人:庭がない、引っ越しが多い、小型ペットを飼っている、毎日そばで供養したい人。
向いていない人:大型ペットを飼っている、虫や臭いに敏感な人、マンション規約が厳しい人。
まとめ
プランター埋葬は、庭がなくてもできる手軽な供養方法です。
大きめのプランターや鉢を用意し、遺体を土とともに納めることで、ベランダや室内でも埋葬が可能になります。
費用も比較的安く、日々の暮らしの中でペットの存在を身近に感じられる距離感は、大きな魅力のひとつです。
一方で、腐敗を防ぐための資材や、後処理の方法、そして近隣への配慮は欠かせません。
特にマンションやアパートでは、管理規約や使用ルールに従うことが大切です。また、火葬や手元供養と組み合わせれば、衛生面や長期的な管理面でも安心して供養を続けられます。
ペットとの別れは突然訪れることが多く、悲しみの中で冷静な判断をするのは難しいものです。
しかし、あらかじめこうした方法を知っておけば、状況に応じた選択ができ、後悔のないお別れにつながるはずです。