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うさぎの感情を読み取りたい⁉行動から知るうさぎの気持ち

クリクリしたお目めとY字のお鼻!ぬいぐるみのような可愛さで人気のうさぎ!

ペットショップで見かけるうさぎは多くの場合、動きが少ないので、静かでおとなしい動物だと感じる人も多いと思います。

しかし、実際にお迎えして飼育してみると、意外にも感情豊かで元気な姿に驚かされること間違いありません。

個体ごとに性格の違いはありますが、飼い主さんに懐いてくると、あの手この手で自分の気持ちを伝えてくれるのです。

しかし、うさぎが飼い主さんに気持ちを伝えたくても、飼い主さんがそれを理解できなければ、その気持ちは伝わらないでしょう。

本記事では、うさぎの感情表現と行動について紹介していきます。うさぎとの充実した日々を送るために、参考にしてみてください。

うさぎは感情表現するの?

結論から言ってしまうと、『うさぎは感情表現豊かな動物です』

うさぎには声帯がなく、鳴き声をあげないうえに、アニメや漫画などでは虚無顔と呼ばれ、表情が変わらない表現をされるため、感情表現をしない、感情に乏しいと思われることが多い動物ですが、そんなことはありません。

うさぎは、鳴き声をあげない分、表情や行動、姿勢で気持ちを表現するのです。

うさぎの感情を読み取る

うさぎの感情を読み取るためによく観察したいのは、顔の周辺です。

各パーツごとに、気持ちの読み取り方の確認をしていきましょう。

の大きさと形

うさぎの感情を読み取る際には、目の大きさや形に注目してみましょう。

うさぎは元来神経質な動物であり、特に眠るときも含めて目を大きく開けていることが多いです。

特に不安や恐怖を強く感じているときには、白目が見えるほど目を大きく見開き、キョロキョロと周囲を見渡し、警戒するような行動を示します。

不安がある場合には、目の大きさや形以外にも、耳を後ろに引いたり、体を緊張させるといった他のサインも伴うことが多いのでよく観察してみましょう。

逆に、飼い主さんや環境に対して信頼と安心を感じている場合には、目を細めたり、完全に閉じて眠ることがあります。

鼻の動き

うさぎの鼻をよく観察して見ると、いつもピクピクと動いていることが分かります。

この鼻の動きは「鼻ウィンク」と呼ばれ、うさぎのチャームポイントのひとつです。

うさぎの鼻が頻繁に動いているのは、鼻で呼吸をしていたり、ニオイによる情報を集めていることが理由です。

つまり、うさぎが鼻を早く動かしているときは、多くの情報を集めたい時や警戒している時ということになります。

逆に、鼻をゆっくり動かしているときは、リラックスしている状態を示しています。

また、うさぎは鼻をブーブーと鳴らすこともあります。小さく短い音を立てる時や威嚇行動を伴っている時は、気が立っていたり攻撃的な状態であることが多いです。

一方、ぷぅぷぅとやわらかい音を出す時は、嬉しくて感情が高まっているか、飼い主さんに甘えている時です。

このように、うさぎの鼻の動きや鼻から出る音を観察することで、その時の感情や状態を読み取ることができます。

欧米ではこの可愛い鼻の動きを「鼻ウィンク」とも言うそうです。

うさぎの長い耳は、音による情報を集めるために非常に役立っています。うさぎは非常に耳の良い動物で、3km先の音も聞くことができると言われています。

うさぎの耳がピンと立っているとき、それは周囲の音を一生懸命集めている状態を示しています。

ペットとして飼育されているうさぎがこのような状態になると、聞き慣れない音に対して聞き耳を立てている、つまり緊張状態にあることを意味しているのです。

こんな時は、うさぎが不安を感じているかもしれないので、環境を確認して不安のもとを取り除いてあげましょう。

また、うさぎは汗をかくことができないため、耳を立てて体温を発散しています。

特に暑い時期には、耳を立てて体内の熱を外に逃がそうとするのです。このため、うさぎの耳が立っているときは、熱さを感じている可能性もあります。

逆に、うさぎの耳が寝ている時は、安心してリラックスしている状態で、ストレスが少なく、快適に過ごしていることを示しています。

うさぎが耳を寝かせている時は、飼い主さんのことを信頼し、環境に満足している証拠といえるでしょう。

左右の耳を別々に動かすことも可能でいずれの場合も、警戒・緊張している時です。

うさぎの頭をなでていると、「ごりごり」と歯ぎしりをしているような感じを受けることがあります。

これは、嬉しくて気持ち良いというサインです。

しかし、同じような歯ぎしりでも、部屋の隅でうずくまって「ゴリゴリ」している時はお腹などが痛かったり、強いストレスを感じている可能性があります。状態を確認して早急に病院に連れて行ってあげてください。

歯ぎしりの種類を判別するためにも、毎日のケアをしっかりと行い、うさぎの状態を観察しておきましょう。

食欲不振や下痢、便秘などと合わせて状態を確認しましょう。

うさぎの行動と感情

うさぎの行動からも感情を読み取ることができます。

ここでは、代表的な行動と感情を解説していきます。

顎すり

うさぎの『顎すり』(スリスリ)は、うさぎが新しい環境に慣れるためや、自分の存在を確認するためにも行われます。

うさぎの顎の下には臭腺があり、この腺から分泌されるフェロモンを物に擦り付けることで、他のうさぎや動物に対してその場所が自分のテリトリーであることを示していて、これはマーキング行動と呼ばれます。

また、顎すりはうさぎにとって心地よいものであり、自己安心のために行うこともあるようです。

うさぎが、飼い主さんに対して顎を擦り付ける場合は、飼い主さんを自分の仲間や家族の一部と見なしている証拠で、うさぎが飼い主さんに対して強い愛情や信頼を示す行動の一つです。

さらに、この『顎すり』が進むと、うさぎが飼い主さんの手や顔を舐める(ペロペロ)ことがあります。

これは、うさぎにとって究極の愛情表現で、飼い主さんを信頼し安心している証拠です。

足ダン

うさぎの感情表現として有名な、『足ダン』!スタンピングとも呼ばれ、後ろ足で床を強く叩き、大きな音を出す行動です。

自然界では、巣穴にいる仲間に対して「敵が来たぞ、危ないぞ!」と警告するために足ダンを行います。

外敵の心配が少ないペットのうさぎの場合、大きな音や人間の不意の動きに対して、警戒して足ダンを行うことが多いです。

また、ストレスや恐怖を感じたときに感情を伝える手段として足ダンを行う場合もあります。

他にも、「もっと遊んで!」「美味しいおやつちょうだい!」といった要求や、触られたくないという意思表示など、怒りや不満を表現するためにも足ダンを行うこともあります。

ただ単に怒っているというだけでなく、身の危険を感じている時の行動でもあるため、原因を取り除く必要があります。室内の音や匂いが、うさぎを刺激していないか確認してみましょう。

うさキック

うさぎが不快な感情を表す行動として、後ろ足を使って蹴り上げることがあります。

この行動は、『うさキック』などと呼ばれ、うさぎが不満や怒りを感じていることを示しています。

特に爪切り後や病院での治療後に見られることが多い印象です​。

『うさキック』は、うさぎがその状況から逃れたいという気持ちを示しており、不安やストレスを感じている場合にも見られます。

うさぎが蹴り上げる行動をとるときは、できるだけ静かで落ち着いた状態をつくり、うさぎが安心できるようにすることが重要です。

うさぎの脊椎は非常にデリケートで、激しい蹴り上げによって損傷する可能性があるため、飼い主さんは注意してあげましょう。

うさパンチ

飼い主さんがケージに手を入れようとしたときに、うさぎが前足でパンチを繰り出すことがあります。

通称『うさパンチ』と呼ばれるこの行動は、縄張り意識の強さや警戒心、攻撃性を示しています。

『うさぱんち』は、気が強い個体や、自分のテリトリーを守ろうとするうさぎに見られ、自分の領域を侵されることに対して不快感を持っていたり、恐怖やストレスを感じている可能性があります。

うさパンチをしてくる場合、無理に触ろうとせず、うさぎが安心できる環境を整え、ストレスを軽減するよう努めたり、時間をかけて信頼関係を築くことが重要です。

おでこを押し付けてくる

うさぎが飼い主さんにおでこを押し付ける行動は、うさぎが飼い主さんに対して信頼と愛情を示しているサインです。

うさぎ同士でも、おでこをくっつけることは信頼の証として行われていて、それと同様に、飼い主さんに対してこの行動を取ることで、うさぎが飼い主さんに大好きであることを伝えてくれています。

また、単に「おでこをなでて欲しい」という甘えの表現であることもあります。

手の下に頭を入れてくる

うさぎが自分から飼い主さんの手の下に頭を入れてくる行動は、飼い主に対する信頼と愛情を示しています。

この行動は、飼い主さんとの絆を深めるためにうさぎが行う大切なコミュニケーション手段です。

また、うさぎが飼い主さんの手や足を鼻で軽く突いてくることがあります。これは、注意を引きたい時や撫でてほしい時のサインです。

鼻でツンツンと手を突いてアピールしてくることで、自分の存在を知らせて、撫でてほしいことを伝えています​。

このような行動を見せるうさぎを、たくさん撫でてあげると、うさぎが安心しリラックスできる環境を作り出すのに非常に効果的です。

足元をグルグル回る

うさぎが飼い主さんの足元をグルグル走り回る行動は、うさぎが飼い主に対して愛情や喜びを表現しているサインです。

この行動はうさぎが、「飼い主さんと遊びたい」「注意を引きたい」「おやつが欲しい」といった気持ちの時に良く見られます​。

特に、うさぎが飼い主さんに親しみを感じている場合は、このような行動が頻繁に観察されます。

足元を走り回る行動は、うさぎが信頼を寄せ、安心してくれていることを示しているため、飼い主さんは嬉しいことでしょう。

しかし、走り回るうさぎを踏みつけたり蹴ってしまったりしないように、安全に配慮する必要があります。

うさぎのテンションが上がり過ぎて、注意力が散漫になっていることも多いので要注意です。

うさぎの姿勢と気持ちの状態

うさぎの姿勢からは、飼い主さんや環境に対する気持ちを知ることが可能です。

ご自宅のうさぎが、どんな姿勢で休んでいるか確認してみて下さい。

箱座り

うさぎが手足を体の内側にしまい込む姿勢は、通称『箱座り』や『香箱座り』と呼ばれ、最も一般的な座り姿勢です。

この姿勢を取ると、うさぎは体をコンパクトにまとめ、まるで食パンのようになります。

新しい環境に慣れていないうさぎや緊張しているうさぎは、手足を完全にしまい込まずに、いつでも動けるような準備状態で不完全な『箱座り』を取ることが多いです。

逆にリラックスしている場合は、耳が垂れていたり目を閉じたりしています。

また、『箱座り』中に軽く歯をカチカチと鳴らすことがあり、これは猫のゴロゴロと同様に、満足感や幸福感を表現する行動です。

飼い主さんは、このような行動を理解して観察することで、うさぎがリラックスしているか、まだ警戒しているかを判断することができるでしょう。

スフィンクス

前足を少し前に出し、後ろ足を体の下にしまい込む姿勢は、エジプトのスフィンクスのような形になることから『スフィンクス』と呼ばれます。

この姿勢を取っているときのうさぎは、完全に眠ることはなく、休憩や短い昼寝をしている状態です。

スフィンクス姿勢では、うさぎの筋肉が少し緊張しており、いつでも立ち上がって動けるように準備が整っています。

これは、特に新しい環境やまだ慣れていない状況でよく見られ、うさぎがまだ警戒心を持ちつつも、ある程度リラックスしていることを示しています。

横寝

うさぎの横向きで寝そべっている姿勢は、単純に『横寝』と呼ばれたり『ラムチョップ』と呼ばれ、これは、うさぎがリラックスしている状態を示しています。

この姿勢では、うさぎは片方または両方の後ろ足を伸ばし、体を横に傾けて寝ています。

このポーズは、うさぎが満足していることや、環境に対して安心感を持っていることを示していて、うさぎが飼い主さんや部屋の環境が快適で安全だと感じているサインでもあります。

また、このポーズは深い眠りに入る前の休憩としてもよく見られます。

足を投げ出してフローリングなどにお腹をべったりつけている時は、体を冷やそうとしている場合もあります。耳も熱くなっているか確認し、熱ければ適切な温度に調節しましょう。

スーパーマン

ううさぎがお腹を地面につけて、前足と後ろ足を伸ばした姿勢をしているときは、非常にリラックスした状態を示しています。

まるで空を飛んでいるような姿勢であることから、『スーパーマン』と呼ばれています。

このポーズを取っているうさぎは、飼い主さんや環境に対する信頼感が高い状態です。

『スーパーマン』の状態では、もし敵が近づいてきても、すぐには動けないため、うさぎが完全に安全で安心できると思う場所でしか行いません。

また、『スーパーマン』になる理由の一つに、体を冷やす目的もあります。

暑い日には、この姿勢を取ることで体を冷やしている可能性もあるので、室温を確認してみてください。

突然ゴロンと倒れる

うさぎが急に体を回転させながら横たわり、手足を伸ばして寝る姿勢をとる際は、完全にリラックスしていて安全だと感じていることを示しています。

この姿勢を取る理由は単純で、うさぎが非常に安心しているからです。うさぎがこの姿勢を取る場所は、そのうさぎにとって非常に安全で、警戒を続ける必要がないと感じている場所なのです。

お腹を出して横たわる姿勢は、捕食者からの攻撃に対して非常に無防備な状態であり、うさぎが完全にリラックスし、安全だと感じている証拠だといえます。

初めて見た飼い主さんはビックリしてしまうかもしれませんが、これは健康で幸せな状態を示しています。

まとめ

本記事では、うさぎの行動や姿勢がどのような感情を意味しているのかを解説してきました。

うさぎの感情と行動を理解することは、飼い主さんにとって非常に大切です。

これによって、うさぎの健康と幸福を維持し、より良い関係を築くことが可能となります。

うさぎは鳴き声をあげませんが、感情豊かで、さまざまな行動を通じて自分の状態を表現してくれます。

うさぎが警戒心や不安を感じているときには「後ろ足で地面を蹴る」行動が見られます。これは周囲に危険を知らせるためのサインであり、うさぎが何かに脅威を感じているときに行います。

このような行動を見逃さないことが重要で、環境を確認・調整してうさぎが感じているストレスの原因を取り除く努力が必要です。

また、うさぎが愛情を示す行動として「鼻で突く」や「なめる」行動があります。これらの行動は、うさぎが飼い主さんに対して親しみや信頼を感じている証拠です。

うさぎの行動を正しく理解し、適切に対応することは、不安やストレスを軽減し、健康を保つために欠かせません。

うさぎの微妙なサインを見逃さず、適切なケアを提供することで、より深くうさぎとの信頼関係を築くことが可能となります。

日々、うさぎの行動を観察し、適切な対応を心がけましょう。

取り敢えずは、スーパーマンを目指してみましょう♪

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