うさぎを家にお迎えしたい…。だけど、「うさぎってどれくらい生きるの?」なんて疑問や不安があって、最初の一歩を踏み出せない。
そんな悩みはありませんか? 実は、筆者はショップで見かけたうさぎに一目ぼれして、勢いで「きなこくん」をお迎えしてしまったのですが、あとからうさぎの寿命が平均で8~12年と知り、驚いたものです。
10年近い寿命があるということは、飼い主さんにとって【うさぎの寿命】をライフプランに組み入れる必要がある、ということになります。
本記事では、勢いでうさぎをお迎えして後から寿命を知って困惑することのないように、「うさぎの寿命は何年くらい?」「健康寿命を延ばすには何をすればいい?」といったポイントを解説しています。
飼い主さんとうさぎさんの明るい生活のために、ぜひ参考にしてみてください。
うさぎのお迎えの時に寿命を意識する必要はある?
結論から言うと、「うさぎをお迎えする際に平均寿命を意識するのは非常に重要」です。
うさぎの平均寿命は【室内飼いであれば8〜12年】と言われています。犬や猫を迎えるときに自分のライフステージを考える方は多いと思いますが、うさぎでも同じかそれ以上に大切なことなのです。
たとえば、ペットが8年生きると、小学生の子どもは1年生から中学入学の時期まで一緒に過ごすことになります。その間、多くのご家庭ではイベントが目白押し。お父さんの転勤による引っ越しや、お子さまの学校生活の変化、場合によってはお母さんの職場復帰やパート開始など、生活リズムが大きく動きます。
人間にとってはたいしたことではない変化でも、動物にとっては大事件です。筆者宅でも、在宅で仕事をしていた筆者が1カ月ほど派遣で外に出たところ、うさぎやモルモットがひどく動揺し、食事量の減少や便秘などの不調が出ました。
休日になると、筆者から離れない…そんな状況もうまれました。動物と人間では時間の流れの体感が違うため、身近な人が急に不在になることや、引っ越しで住環境が変わることは大きなストレスになります。
近年は医療技術の発展や正しい飼育環境の周知により、【10歳を超えて生きるうさぎ】も確実に増えています。もしペットが15年生きるとしたら…。極端な例ですが、現在70歳の方はうさぎより先に飼い主の寿命が尽きる可能性も想定しておくべきでしょう。
また、若い方でも、独身から結婚に移るタイミングで、パートナーが動物が苦手だったりアレルギー体質だったりする場合、うさぎの受け入れ可否や将来の「もしも」を話し合う必要があります。
このように、うさぎをお迎えする前に【平均寿命を知り、自分たちの今後の生活設計と照らし合わせて判断する】ことは、飼い主・うさぎ双方にとってとても大切です。
筆者のように衝動的にお迎えすると、場合によっては家族からとても責められることになります。
うさぎの平均寿命は?

前述のとおり、うさぎの平均寿命は【室内飼いであれば8〜12年】と言われています。
近年は医療技術の進歩や正しい飼育方法の普及により、12年以上生きる個体も珍しくありません。
長生きの秘訣は【健康的な食事】【温湿度】【住環境】【定期健診】【避妊】の5つです。
とくに、食事の内容と飼育環境は影響が大きいので、初心者の飼い主さんは事前にしっかり情報収集しておきましょう。
こちらにうさぎの寿命や死因のデータがまとめられています。
うさぎのライフステージ別ケアと注意点

動物の年齢と人間の年齢は大きく違うことはご存じかと思います。特に有名なのは犬や猫でしょうか。犬や猫では「◯年=人の◯歳」といった換算表がよく使われます。
これは、うさぎでも同じで、人間よりもはるかに早く成長して成熟していきます。また、年齢によって適切なライフスタイルや食事内容は変わるので、しっかり把握しておきましょう。
0〜3か月(幼体)
離乳が進む時期は、胃腸がまだ不安定。食事はアルファルファ寄りでも良いですが、将来のために牧草を主食にする癖は早めに付けます。新しい食材はごく少量から開始しましょう。
床材は滑らず、静かで安心できるものを設置します。室内は、16〜22℃を目安に保温・除湿し、急激な温度差とストレスを避けます。体重と便の大きさ・形を毎日メモして健康チェックを行いましょう。
3〜6か月(思春期)
性成熟が始まり、縄張り行動や気分の波が目立つことがあります。食事はチモシー中心へ本格移行、ペレットは体型維持のために最小量。将来の病気予防と同居の安定のため、避妊・去勢の相談をスタートします。
運動で発散できる直線移動の距離を確保し、隠れ家やトンネルなどを常備。かじり行動の受け皿(木製トイや専用チューブ)も用意しておきましょう。
6〜12か月(若年成体)
体の基礎が整い、食事・環境の「標準形」を固める時期です。牧草は常時与え、葉物は少量で、ペレットは必要最小限を徹底。電源コードの保護や観葉植物の有害種対策など、室内の安全を改めて整備します。
年1回の健康診断を習慣化し、爪・歯・体重のセルフチェックを週単位で行いましょう。梅雨〜夏は除湿+冷房で暑熱ストレスを避けます。
1〜5歳(成体)
うさぎがもっとも活動的で、健康寿命を伸ばしやすい黄金期。ケージは「寝室」と割り切り、外で十分に走れる広さを確保します。隠れ家・トンネル・かじり木・掘れる箱で退屈由来のストレスを軽減。食事は牧草9割をキープし、体型に合わせてペレットを微調整しましょう。
毎日の観察(食欲・便・行動)と記録が、早期異常の発見につながります。
5〜8歳(シニア入り)
関節・歯・泌尿器などの小さな不調が増えやすい年代です。健診は年2回を目安にし、必要に応じて血液・尿検査も。段差を下げ、トイレ入口を浅くし、滑り止めマットで足腰の負担を軽減します。
体重が落ちる場合は牧草の質を上げ、ペレットを少しだけ見直してカロリー補助。急な増量は胃腸トラブルの原因になるので慎重に!
8歳〜(高齢期)
関節のこわばりや歯根の問題、心臓・腎臓への負担などが出やすくなります。水は皿+ボトル併用で摂水を確保し、寝床は清潔で温かく。自己グルーミングが落ちるため、週1の体重測定と被毛・盲腸便の付着チェックを習慣化しましょう。
食欲や排尿・排便の変化、動きの鈍さは早めに受診します。無理な運動より、安心できる動線と短時間のこまめな活動を心がけてください。
うさぎ年齢換算表(考え方)
うさぎは初年度の成長がとても速く、1歳≒人の20歳となります。以降は1年ごとにおよそ+6歳という目安で考えます。
個体差や体格差があるため厳密な換算ではありませんが、シニア移行の目安や健診頻度の判断には役立ちます。ただ、換算に頼りすぎず、行動・食欲・便の変化を優先して評価することが大切です。
うさぎ年齢換算表(目安)
幼少期(~1歳)
| うさぎ | 人の年齢の目安 |
|---|---|
| 生後3か月 | 約10歳 |
| 生後6か月 | 約16歳 |
| 生後9か月 | 約18歳 |
| 1歳 | 約20歳 |
うさぎの1歳で人の約20歳に相当します。ここまでは成長がとても速いです。
成体以降(1〜12歳)
以後は「毎年+6歳」で計算する簡易モデルです。
| うさぎ | 人の年齢の目安 |
|---|---|
| 1歳 | 約20歳 |
| 2歳 | 約26歳 |
| 3歳 | 約32歳 |
| 4歳 | 約38歳 |
| 5歳 | 約44歳 |
| 6歳 | 約50歳 |
| 7歳 | 約56歳 |
| 8歳 | 約62歳 |
| 9歳 | 約68歳 |
| 10歳 | 約74歳 |
| 11歳 | 約80歳 |
| 12歳 | 約86歳 |
うさぎは1歳≒人の20歳で以降は1年ごとにおよそ+6歳になります。ただし、個体差があることも覚えておきましょう。
うさぎの長生きのための基本ケア

長生きのための合言葉は「牧草90%」。チモシーは常時食べ放題状態にして、葉物は少量でおやつ程度、ペレットは最小限に抑えましょう。環境は走れる広さ+隠れ家+すべらない床が基本になります。
室内は、温湿度16〜22℃を目安にし、夏は除湿+冷房で高温多湿を避けてください。若齢〜成体は年1回、シニアは年2回の健診を習慣化し、避妊・去勢で将来の大きなリスクを先回りします。
よくある誤解&NG
これは筆者も勘違いしていたのですが、実はうさぎの主食をペレットにするのはNGだそうです。ペレットを主食にすると、繊維不足から消化管うっ滞や不正咬合を招きます。
また、ペットショップで見かける金網むき出しの床も、足底潰瘍の原因になってしまいます。
さらに、日本の夏は高温多湿なので、風通しだけでは不十分で、除湿と冷房は命綱です。エアコン管理はとても重要になります。元気に見えても、シニアは未病のうちに守る発想が大切。小さな違和感を記録し、早めの受診でリスクを減らしましょう。
筆者はペレットをメインで与えていたので、現在はチモシー山盛りで対応中です。
病院へ行くサイン(保存版)

半日〜1日の食欲低下、便が小さい・出ないは要注意です。うさぎは8時間以上の絶食で命に関わることがあります。
よだれや顎の濡れは歯のトラブルのサイン。
血尿や白くドロッとした尿が続く、じっとして動かない、背中を丸める、呼吸が速いなども受診の目安です。迷ったときは、とにかく病院を受診してください。この際、体重・食欲・便の記録を持参すると診断が早まります。
早期対応が健康寿命を守る近道です。
うさぎの受診目安
- 食欲の低下、便秘や便が小さい
- よだれ、口元の異常な汚れ、血尿・動きが鈍くずっと隠れている
- 記録を持参して早期受診
まとめ
本記事では、「うさぎのお迎え前に寿命を把握する必要があるか」、「うさぎの成長段階、長生きのための注意点」を紹介しました。
うさぎの寿命は平均8〜12年ほどです。お迎えの際は、自分のライフステージとうさぎの成長を照らし合わせ、実際の生活をイメージしながら無理がないかを確認して検討しましょう。
うさぎの健康を守り長生きしてもらうには、まずは牧草90%の食事を基本に、体型に合わせてペレットは最小限に。次に、ケージ外でも走れる広さを常時確保し、隠れ家やかじり木でストレスを逃がしましょう。
飼育環境はエアコンを利用して16〜22℃を目安に除湿も組み合わせて一年中安定させ、体の負担を減らします。医療面では年1回(シニアは年2回)の健診を習慣にし、日々の食欲・便・行動を観察して「いつもと違う」を早めに掴むこと。
さらに、避妊・去勢で将来の大きなリスクを先回りして対処しましょう。
「寿命」を延ばす近道は、健康寿命を守る習慣をコツコツ続けることです。今日の小さな一歩が、数年後の大きな違いになります。