我が家のモルモット「しゅんたくん」が椎間板ヘルニアで後ろ足を引きずるようになってから、しばらく時間が経ちました。
以前の記事でもお伝えした通り、発症当時は歩行がままならず、介護やリハビリを続ける日々が続いていました。
あれから時間が経ち、歩行補助具を使ったトレーニングを重ねた結果、若干のぎこちなさは残るものの、しゅんたくんは室内ではほぼ以前のように歩けるまでに回復しました。
この記事では、しゅんたくんの椎間板ヘルニア発症から回復までの流れを、ざっくりとご紹介します。
椎間板ヘルニア発症から今回までの経過
ある時、モルモットのしゅんたくんが後ろ足を引きずるようになりました。
明らかに異常な状態だったので、夜が明けたら病院を受診することを決めたのですが、その夜のうちにも状態は悪化していきました。
後ろ足を引きずるように歩いていたのが、下半身を床に擦りつけながら移動するようになってしまいました。
動物病院が開くのを待って朝一番で受診した結果、診断は椎間板ヘルニアとのことでした。これについては、以前他の記事で紹介しています。
しばらくのあいだ移動するときは、抱っこしたり短距離のみの移動にとどめ、生活エリアを制限しながら様子を見守っていました。
筆者は作業療法士としてリハビリの知識があったので、春太くんが寝たきりでも褥瘡や拘縮、筋短縮といった二次的な障害が出ないようにお世話をすることに…。
痛み止めの薬がしっかり効果を発揮しているのか、春太くんも徐々に元気を取り戻し、自分で動きたいような様子が見られたので、動物病院の先生と相談して歩行補助具を使った練習を開始することにしました。
モルモットのしゅんたくん回復のきっかけ
正直なところ、しゅんたくんの状態が改善した理由は、はっきりとは分かりません。
動物病院の先生からは、「毎日の可動域訓練とマッサージで筋肉が硬くならなかったこと、関節の拘縮が起こらなかったこと、さらに補助具で歩く練習を続けたことで後ろ足の使い方を思い出したことが大きいでしょう」と説明されました。
個人的には、「ハコスワリ」の姿勢がとれるようになったことが転機だったと感じています。
これは、後ろ足にしっかり力を入れるための重要な動作で、補助具を使うことで自然とその姿勢を練習できていたと考えられます
椎間板ヘルニア用自助具と歩行訓練


しゅんたくんは、下半身が自由に動かせないものの、前足はしっかりしており、下半身を引きずって移動できます。
この能力を活かすために、自助具の試作品を作成してみました。自助具の作成についてはこちらの記事に記述しています。
自助具にはいくつかの問題点がありましたが、少しずつ改良して、滑り止めと不快感の軽減、しゅんたくんの体を自助具に固定できるようにしました。
この状態で、何度か歩行訓練を繰り返したのですが…。
気が付いたら、しゅんたくんが普通に歩いていました。その日の朝まで下半身を引きずり、まともに移動できず、水分は野菜や果物から摂取していたのに…。
普通に歩いて、チモシー置き場で食事をしていました。その後、給水ボトルから水を飲んでいる姿も目撃!
まったく意味が分かりませんでした。とりあえず、痛み止めの効果で歩いているだけなのかもしれないので、病院に連れて行きました。
そして、歩く姿を先生に診てもらうと、Σ(゚Д゚) ← こんな顔で驚いていました。
しばらく先生といっしょに歩行状態やカラダの状態を調べていましたが、いったん痛み止めをやめて歩行状態を観察することになりました。
そして現在に至るわけですが、しゅんたくんは元気です。元気に走り回り、ご飯をモリモリ食べて、ぷくぷくに太っています。
今でも、椎間板ヘルニアの経過観察と別の病気の件で受診していますが、先生も温かい目で見てくれています。
これまでの心配と苦労は一体…。
現在の状態と注意点
春太くんは、室内での移動にはほとんど問題がなく、お気に入りの場所にも自力で移動できるようになりました。
ただし、外出時や段差のある場所では、まだバランスを崩してしまうことがあるため、注意が必要です。
補助具は日常生活では使用せず、体調が落ちそうなときや長距離の移動が必要な場合の予備として保管しています。
無理のない範囲で運動してもらい、筋力と関節の可動域を維持していくことが、今後の課題です。
まとめ
この記事では、しゅんたくんの椎間板ヘルニアの経過と、自助具を用いたリハビリについて解説してきました。
椎間板ヘルニアが発症した直後は、自分で動くこともできなくなり、さまざまな介護が必要でした。
しかし、褥瘡の対策とリハビリを継続するうちに、なぜか見事に回復してくれたのです。
正直なところ、再び元気に歩けるようになった理由は、動物病院の先生にも分かっていません。
ただ、今回の経験を通して、継続的なケアの大切さをあらためて実感しました。
動物の回復力は想像以上で、飼い主が「もう無理かも」と思っていたことでも、諦めずに続ければ変化が訪れる可能性があると感じました。
もちろん、すべてのモルモットが同じ経過をたどる保証はありませんが、モルちゃんが病気になってしまっても、諦めずにケアを続けていくことが大切なのかもしれません。
同じような症状のペットをケアしている方にも、焦らず、少しずつできることを積み重ねていくことをおすすめします。