冬が近づき、スーパーに並ぶ白菜が安くなってきました。鍋やスープに大活躍な白菜ですが、「モルモットにもあげていいのかな?」と迷ったことはありませんか?
冬場には、安価で手に入りやすいため、うまく活用できれば家計にやさしい白菜ですが、動画やSNSでモルモットが白菜を食べている姿をあまり見かけません。
実際のところ、モルモットは白菜を食べても大丈夫なのでしょうか?
この記事では、白菜が含んでいる栄養素や水分量をもとにモルモットに与えても良いのかを解説していきます。
モルモットは白菜を食べても大丈夫?
結論から言ってしまうと、「白菜はモルモットが食べることが出来る野菜」です。
ただし、意外と注意するポイントが多いので積極的にモルモットに与えたい野菜ではありません。
特に、水分が多く含まれているのでモルモットのお腹が冷えやすいこと、キャベツと同じアブラナ科でガスやお腹の張りの原因になりやすいことがポイントになります。
このため、毎日たっぷり与えることは避けて、週に1〜2回、ご褒美やバリエーションとしてひと口ふた口あげる程度を目安にしてください。
基本的に与えなくて良いと思われます。
白菜の栄養と、モルモットにとってのメリット
白菜に含まれる主な栄養
白菜は約90%以上が水分で、カロリーや糖分がとても低い野菜です。その一方で、ビタミンCやカリウム、葉酸なども少量ながら含まれており、「全く栄養のない野菜」というわけではありません。
繊維もそれなりに含んでいるため、他の野菜と合わせることで、モルモットの食事のバリエーションを増やす役割を果たしてくれます。
ただし、ビタミンCを摂取したい場合は、パプリカやブロッコリーなどの方が優秀なので、白菜は、あくまで補助的な位置づけと考えた方がよいでしょう。
| 成分 | 含有量 | 単位 |
|---|---|---|
| エネルギー | 13 | kcal |
| 水分 | 95.2 | g |
| たんぱく質 | 0.8 | g |
| 脂質 | 0.1 | g |
| 炭水化物 | 3.2 | g |
| 食物繊維総量 | 1.3 | g |
| 灰分 | 0.6 | g |
| 食塩相当量 | 0 | g |
| ナトリウム | 6 | mg |
| カリウム | 220 | mg |
| カルシウム | 43 | mg |
| マグネシウム | 10 | mg |
| リン | 33 | mg |
| 鉄 | 0.3 | mg |
| 亜鉛 | 0.2 | mg |
| 銅 | 0.03 | mg |
| マンガン | 0.11 | mg |
| ヨウ素 | 1 | µg |
| モリブデン | 6 | µg |
| β-カロテン当量 | 99 | µg |
| レチノール活性当量 | 8 | µg |
| ビタミンE(α-トコフェロール) | 0.2 | mg |
| ビタミンK | 59 | µg |
| ビタミンB1 | 0.03 | mg |
| ビタミンB2 | 0.03 | mg |
| ナイアシン | 0.6 | mg |
| ビタミンB6 | 0.09 | mg |
| 葉酸 | 61 | µg |
| パントテン酸 | 0.25 | mg |
| ビオチン | 1.4 | µg |
| ビタミンC | 19 | mg |
モルモットにとって良いポイント
モルモットにとって白菜のメリットは、「低カロリーで水分が多く、食べ応えがある」という点です。
太りやすい体質の子や、ダイエット中の子にとって、カロリーを増やさずに噛む楽しみを増やすことができます。
また、柔らかくて噛みやすいので、シニア期のモルモットが少量つまむ分にはストレスも少ないでしょう。
ただし、これらの利点は「お腹が丈夫な子が、適量を守った場合」に限られます。おやつ用の野菜を選ぶときの候補のひとつ、くらいの感覚でいると安心です。
白菜が「要注意野菜」とされる理由
お腹の張り・下痢など消化トラブル
白菜はキャベツと同じアブラナ科の野菜です。このグループの野菜は、モルモットによってはガスが溜まりやすく、お腹の張りや下痢、食欲不振の原因になることが知られています。
特に、もともとお腹が弱い子や、環境の変化に敏感な子の場合、ごく少量の白菜でも体調を崩してしまうことがあります。
同じ量を食べても平気な子もいれば、すぐに便の状態が悪くなる子もいるため、「個体差が大きい」という点を忘れないようにしましょう。
初めて与えるときは、量をごく少なめにし、その後半日〜1日ほど便や食欲をよく観察してあげてください。
カルシウムと結石リスクへの配慮
白菜自体のカルシウム量は、極端に高いわけではありませんが、品種や与える部位によってはやや多めになることがあります。
モルモットはもともと尿路結石ができやすい動物で、カルシウムを摂取し過ぎると膀胱や尿道に結晶がたまりやすくなります。
過去に結石や膀胱炎を起こしたことがある子や日頃から尿が白く乾いた後に粉状の跡が残りやすい子は、白菜を積極的にあげるのは控えた方が無難です。
「カルシウム源としてあえて白菜を選ぶ」必要はなく、他の野菜や牧草から自然に摂れている分で十分と考えてください。
安全に白菜を与えるための「量・頻度・部位」の目安
どれくらいの量ならOK?
モルモットに白菜を与える場合、目安としては「週1〜2回、1回あたり外側の葉を1/4〜1/2枚程度」が上限と考えてください。
特に、白くて分厚い芯の部分は水分が多く、冷えやガスの原因になりやすいため、最初のうちは葉の緑の部分だけを少しちぎって与えるのがおすすめです。
体重や体質にもよりますが、手のひらに軽く乗るくらいの量を、他の野菜と一緒に盛り付けるイメージを持つと分かりやすいです。
「白菜単品でお腹いっぱいにする」のは避けるようにしましょう。
与え方のポイント
白菜を食事に取り入れるときは、必ずよく洗い、水気を軽く切ってから与えます。
冷蔵庫から出したばかりの冷たい状態ではお腹を冷やしてしまうため、少し常温に戻してからあげると安心です。
初めての場合は、1〜2口かじれる程度に小さくちぎり、他の野菜と混ぜて「ちょっと味見させる」くらいからスタートしてください。
その後、数時間〜翌日にかけて、便が柔らかくなっていないか、いつも通りペレットと牧草を食べているかを確認します。
少しでも異変を感じたら、白菜は中止し、様子を見ながらかかりつけの動物病院に相談しましょう。
筆者宅での白菜の扱い
白菜の価格が安価になって来たので、インターネットで調べてから筆者宅のモルモットに与えてみたのですが、うちのモル達は白菜に興味も示しませんでした。
冬場はかなりお買い得になる野菜なので、あわよくばモルモットのおやつ代を軽減出来るかと考えたのですが、無駄なあがきだったようです。
結論として、筆者宅では、人間用の食事に白菜を採用して、そこで浮いたお金をモルモットのおやつに回すことに決定しました。
白菜レシピ
白菜と豚バラのミルフィーユ鍋(2~3人分)
材料
- 白菜…1/4玉
- 豚バラ薄切り肉…250g
- 水…400ml
- 酒…大さじ2
- 白だし…大さじ3(またはめんつゆでも可)
- ポン酢・ごまだれなど…お好みで
作り方
- 白菜はよく洗い、水気を切ってから葉と芯をつけたまま5cm幅くらいに切ります。
- 白菜の葉の間に豚バラ肉をはさみ、「白菜→豚肉→白菜→豚肉」と重ねてミルフィーユ状にします。
- 重ねたものを鍋の高さに合わせてカットし、断面を上にして鍋にぎゅっと立て詰めしていきます。
- 水・酒・白だしを鍋に回しかけ、中火にかけます。沸騰したら弱火にし、フタをして10~15分ほど煮込みます。
- 白菜がとろっと柔らかくなり、豚肉に火が通ったら完成です。ポン酢やごまだれをつけてお召し上がりください。
白菜とツナの和風マヨサラダ(2人分)
材料
- 白菜…2~3枚
- ツナ缶(ノンオイルでもオイルでも可)…1缶
- コーン(あれば)…大さじ2
- マヨネーズ…大さじ2
- しょうゆ…小さじ1/2
- 酢…小さじ1
- かつおぶし…ひとつかみ
- 塩…少々
作り方
- 白菜は5mm幅ほどの細切りにし、芯の部分も薄切りにします。ボウルに入れ、塩少々をふって軽くもみ、5分ほどおいて水分を出します。
- 出てきた水分をしっかり絞ります。ここで水気を切っておくと、サラダが水っぽくなりません。
- ツナ缶は油(または水分)を軽く切り、白菜のボウルに入れます。コーンも加えます。
- マヨネーズ・しょうゆ・酢を加えてよく和え、味を見て足りなければ塩で調整します。
- 器に盛り、仕上げにかつおぶしをのせて完成です。ご飯のおかずはもちろん、お弁当にも使いやすいさっぱりサラダです。
白菜とベーコンのとろけるチーズ焼き(2人分)
材料
- 白菜…3~4枚
- ベーコン…3枚
- ピザ用チーズ…50~60g
- オリーブオイル(またはサラダ油)…小さじ1
- 塩・こしょう…各少々
- お好みでパン粉…大さじ1
作り方
- 白菜は一口大のざく切りに、ベーコンは1cm幅に切ります。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンを炒めます。脂が出てきたら白菜を加え、しんなりするまで炒めます。
- 塩・こしょうで軽く味をととのえ、耐熱皿に移します。
- 上からピザ用チーズを全体にのせ、お好みでパン粉をふります。
- オーブントースターまたはグリルで、チーズにこんがり焼き色がつくまで5~8分ほど焼きます。
- 表面がこんがり、白菜はとろっと柔らかくなれば完成です。白菜消費にもぴったりな、簡単おかずです。
こんなモルモットは白菜を控えめに
白菜は少量であれば多くの子が問題なく食べられますが、体質や既往歴によっては「ほとんどあげない方がいい」場合もあります。
例えば、以前にキャベツやブロッコリー、白菜などアブラナ科の野菜を食べたあとに、下痢やお腹の張りを起こしたことがある子は要注意です。
また、尿が白く粉っぽく残りやすい子、膀胱炎や結石の治療を受けたことがある子も、カルシウムを多く含む野菜は控えめにした方が安心です。
さらに、いつも軟便ぎみで腸がデリケートな子、環境変化に弱い子は、新しい野菜にチャレンジするタイミング自体を慎重に選ぶ必要があります。
「少し不安だな」と感じる場合は、無理に白菜をあげず、別の野菜で補うという選択も立派なケアです。
冬の安い白菜をどう活用する?上手な付き合い方
冬の白菜は大玉でも価格が安く、家計にはとても優しい野菜です。
そのため、「せっかくだからモルモットにもたくさん食べてもらいたい」と思ってしまいがちですが、モルモットにとっての安全性を優先するなら、あくまでメインは人間の食事用と割り切った方がよいでしょう。
鍋や煮物、スープなどで私たちが美味しく消費しつつ、その中から新鮮で状態のいい外葉を少しだけ取り分けてモルモットにおすそ分けするイメージです。
「安いからモルモットの主食級に使おう」と考えると、どうしても量が増え、お腹トラブルのリスクも高まります。家計とペットの健康、両方を守るためには、「安さにつられて与えすぎない」という意識も大切です。
白菜の代わりにおすすめしたい葉物野菜
白菜を控えめにする場合でも、モルモットには毎日少しずつ野菜をあげたいですよね。
ビタミンC補給に特におすすめなのは、赤や黄色のパプリカです。少量でも効率よくビタミンCが取れ、彩りもよいので、サラダのアクセントとして重宝します。
また、毎日のサラダ代わりには、サラダ菜やグリーンリーフレタス、ロメインレタスなど、比較的穏やかな葉物が使いやすいです。
小松菜やチンゲンサイなどのアブラナ科の野菜も、カルシウムがやや多めなので「少量をローテーションで」ならOK、という立ち位置になります。
いくつかの野菜を組み合わせて、日替わりで内容を変えてあげることで、栄養バランスも飽き対策も両立しやすくなります。
よくあるQ&A
よくある質問として、「子モルモットにも白菜をあげていいですか?」というものがあります。
成長期の子は消化器がまだ安定していないことも多いため、基本的にはチモシーとペレットを中心にし、白菜のような要注意野菜は急いで与える必要はありません。
また、「冷凍した白菜を解凍して使ってもいい?」という質問もありますが、解凍品は水っぽくなりやすく、お腹を冷やす原因にもなるため避けた方が無難です。
「白い芯だけを好んで食べてしまう」という場合は、水分過多にならないよう、ごく少量にとどめながら、他の野菜も一緒に盛ってバランスを取ってください。
毎日ちょっとずつ与えるより、「週に数回だけ少量」の方が安心度は高いと覚えておきましょう。
まとめ
今回は、モルモットに白菜を与えても大丈夫かどうか、その判断の目安や注意点について解説しました。
白菜は、完全にNGな野菜ではありませんが、「少量ならOK」という感覚の食材です。
お腹の張りや下痢、結石などのリスクを考えると、毎日たっぷり与えるのではなく、週に1〜2回ていど、ごく少量を他の野菜と一緒に楽しむ程度にしておきましょう。
絶対に食べる必要がある野菜ではないので、迷ったときは、チモシーをしっかり食べてもらうことを最優先にし、ペレットと数種類の葉物野菜でバランスを取ることを意識してみてください。
筆者宅のモルモットは、白菜には興味を示さなかったので今後は与えることはないでしょう。
冬場の白菜が安い間は、人間用のおかずを白菜メインにして、浮いた費用でモルモット用のおやつを購入するようにしたいと考えています。
あなたのモルモットの体質や過去の体調を思い出しながら、その子に合った冬の野菜メニューを考えてあげてください。