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モルモットの床材選びで「すのこ・金網」を避けたい3つの理由と対策

モルモットの床材選びに頭を痛めていませんか?

ハムスターと違い、モルモットの床材は専用のものがショップで豊富に販売されているわけではないため、多くの人が手探り状態で調べているのが現状です。

筆者もモルモットの飼育をはじめてから数年が経過しますが、いろいろな床材を試してきましたし、何なら今でもインターネットやSNSで良さげな床材を紹介している人がいれば、実際に試してみたりしています。

そのなかで少し気になるのが、すのこや金網を使用していたり、便利な床材として紹介しているケースが見られることです。

一見、便利そうなすのこや金網…。実は、モルモットの飼育にはあまり向いていません。

この記事では、モルモットの床材にすのこや金網が不向きである理由を、危険なポイントを交えつつ解説していきます。

ためにも、ぜひご家庭の環境に合わせて最適な床材を見つけ、提供してあげてください。

この記事は、2025/12/05に加筆・修正しています。

モルモットの床材としてすのこや金網は使える?

結論から言うと、モルモットの床材として「すのこや金網は基本的におすすめできません

ペットショップでもモルモットの床材にすのこやウサギ用の金網を使用しているところがあるため、初心者さんは勘違いしやすいのですが、モルモットの足底はすのこや金網に適していません。

モルモットの足裏は繊細で、犬猫のような厚い肉球がなく、硬い床や網状の床で刺激が続くと足底皮膚炎(いわゆるバンブルフット)などの傷や炎症が起きやすいとされています。

ワイヤー床や硬い格子状の床は足のただれや傷を招き、悪化すると感染へ進む可能性もあるため、獣医師の情報でも注意が促されています

また、モルモットの足はとても細く、ちょっとした弾みですのこの隙間や金網の目にはまり込んでしまうことも少なくありません。

こうした点からも、モルモットの床材は掃除のしやすさよりも、「足に優しい、穴や隙間のないフラットな床」を選択する方が良いでしょう。

モルモットの情報は日本より海外の方が多いかもしれません。興味がある方は、ここここを確認してみてください。

なぜ危険?すのこ・金網が招く3つの問題

モルモットの床材にすのこ・金網を避けるべき理由は、大きく3つあります。

ここでは、少し詳しく危険ポイントを解説していきます。

足の挟まり・引っかかりが起きやすい

すのこや金網の大きな問題は、「隙間がある構造」そのものです。

モルモットの足は飼い主さんが想像するより小さいため、格子の幅や角度によっては、指や爪が引っかかったり、足がすっぽり落ちてしまうことがあります。

さらに、特に驚いて急に動いたときや、何かの拍子に足が隙間にはまって驚いたときに、足が抜けない状態で前に進もうとすると、関節や筋肉に強いねじれが加わって、捻挫や脱臼、場合によっては骨折など深刻なケガにつながるリスクが否定できません。

また、足を痛める経験は身体的な負担だけでなく、行動面にも影響します。

「歩く場所が不安定」「痛いかもしれない」という学習が起きると、動きが減り、活動性が落ちるリスクが考えられるのです。

これは体重増加や筋力低下、さらに別の健康リスクの原因になり得ます。床材は「安全に歩けること」が最も重要で、隙間構造の床はそれだけで不利になると言えます。

足裏の損傷(摩擦・圧の集中)が起きやすい

金網や硬いすのこは構造上、モルモットの足底に「局所的な負担」を与えやすい傾向があります。

モルモットの足裏は犬猫のような厚い肉球構造ではないため、圧や摩擦に弱いとされています。

フラットな床であれば体重が面で分散しますが、金網や格子状の床では荷重が線や点に集中し、同じ姿勢で過ごす時間が長くなると足裏の皮膚にダメージが蓄積しやすくなるのです。

さらに、格子の凹凸がある床では「微細な擦れ」が起きやすく、足底の小さな傷から炎症や潰瘍へ進むこともあります。

特にシニアのモル、体重が重いモル、関節や神経の不調で動きが少ないモルでは、同じ場所に圧がかかり続ける時間が増えやすく、足底トラブルが悪化しやすくなります。

足底の健康を守るには、硬い格子床よりも、安定したフラット床を前提にした柔らかい素材を選ぶほうが安心と言えるでしょう。

実は不衛生になりやすい

すのこや金網が選ばれやすい理由のひとつに、「尿や便が下に落ちて清潔そう」という印象があるのではないでしょうか。

しかし実際には、網やすのこの端に尿やうんちが残っていたり、落ちた尿や便がケージ下部やトレー内に溜まることで、不衛生な環境を作ってしまうことがあります。

すのこや金網自体もですが、その下の掃除が十分でなければ、上にいるモルモットの足裏や被毛がアンモニアや湿気の影響を受けてしまい、皮膚トラブルの遠因になり得るため注意が必要です。

また、残った尿やうんちの汚れが発酵・蒸散することで、ケージ全体の空気が悪くなることも無視できません。

簡単に言うと、すのこや金網は構造として、ケージ内の「汚れを隠す仕組み」になりやすいのです。

清潔を保つには、汚れが見えやすく、交換や部分掃除がしやすい床材のほうが、結果的にモルモットの健康を管理しやすい可能性が高いでしょう。

足底皮膚炎(バンブルフット)とは

足底皮膚炎(バンブルフット)は、足裏に傷や炎症が起き、細菌感染を伴うこともある痛みを引き起こしやすいモルモットの足のトラブルです。

原因は単独ではなく、硬い床・ワイヤー床による刺激や外傷、湿って不衛生な環境、肥満や活動低下などが重なって発症しやすいとされています。

進行すると歩行困難や食欲低下、強い痛みにつながるケースもあるため、床材の見直しは予防として非常に重要です。

モルモットの足裏に赤みやかさぶたを見つけたら、早めの受診をおすすめします。

家庭でできる足底皮膚炎初期チェック項目

1) 足裏の見た目

  • 足裏に赤みがある
  • かさぶたや黒っぽい硬い部分ができている
  • 腫れや皮膚の厚み(ゴワつき)が増えている
  • 小さなひび割れ擦れ傷がある

2) 触ったときの反応(無理のない範囲で)

  • 足に触れると嫌がる/引っ込める
  • 抱っこ中に足をかばう仕草がある
    ※強く押したり揉んだりはしないでOK。

3) 歩き方・姿勢

  • 片足を浮かせる、体重のかけ方が左右で違う
  • 歩くのをためらう/動く量が減った
  • 走らなくなった、ケージ内で同じ場所にいる時間が増えた

4) 生活サイン

  • 体重増加が続いている
  • 牧草を食べる量が減るなど、食欲が落ち気味
  • 便の量が減る(活動低下のサインのことも)

5) 飼育環境チェック(原因側の確認)

  • 床が硬い/格子状/滑りやすい
  • 足が触れる場所に湿気や尿汚れが残りやすい
  • ケージ内の換気が悪い・臭いがこもる
  • 同じ場所に座りやすいレイアウトになっている

床材以外の足トラブルを悪化させる条件

足底皮膚炎は「床が悪いから起きる」場合もありますが、実際は複合要因で起きやすく、悪化しやすい点も押さえておきたいところです。

たとえば肥満は足裏への圧を増やし、動きが減ることで血流や皮膚状態も悪化しやすいとされています。

また、ケージが狭く運動量が少ない、病気や高齢で動かない、ビタミンC不足が疑われるなどもリスク要因として考えられます。

床材改善と同時に、体重管理・運動環境・清潔管理をセットで整えて、モルモットの足底皮膚炎を予防しましょう。

おすすめ床材と選び方

モルモットの床材選びの基本は「フラットな床+足に優しい素材」となります。

選択肢として扱いやすいのは紙系床材で、吸水性が高く足への刺激が少ない点がメリットです。このため、ペットシーツをそのまま床材に使用しても良いのですが、筆者宅ではモル達がシーツを食べてしまうので使えませんでした。

ペットシーツ以外では、フリースや布ライナーが床材候補に挙がってきます。ただしタオルに代表される布素材のものは、吸水性がまちまちなうえ、尿で汚れた場所が濡れたままになりがちなので、定期的な交換と洗濯が必要になります。

木材チップも床材の候補になりますが、使う場合は、粗すぎて足裏を傷つけるタイプや粉塵の多いものは避け、比較的刺激の少ない素材を選びましょう。

筆者は木材チップも試してみましたが、ひよりくんにアレルギーがあるらしく、くしゃみが止まらなくなったので使用をやめました。

以前、別の記事で紹介しましたが、筆者は、いろいろな床材を試した結果、完璧なものはないとの結論に辿り着き、現在ではマイクロファイバーバスマットとダイソーのペットマット、タオルを組み合わせて使用しています。

モルモット全体がそうなのかは不明ですが、我が家に来たモルモット達はふわふわ・もふもふの素材を好んでいるため、前述の組み合わせはかなり理想に近いと感じています。

デメリットを挙げるとすれば、毎日すべての敷物を交換して洗濯する必要がある点でしょうか…。人間用の洗濯物とは分けて洗わないとモル毛やおしっこのニオイが衣類に移るので、洗濯回数が増えてしまいます。

結果として、水道代と洗剤の購入費用が余計に掛かることになります。

また、マイクロファイバーバスマットの起毛部分をモル達が引き抜いてしまうので、半年に一度くらいのペースで交換する必要が発生!

マイクロファイバーのバスマットは、安いものでも600円くらいしますし、大判のものは1000円を超えることも珍しくありません。

筆者は近所のホームセンターで安くなっている時にまとめ買いして保管していますが、一度設置すれば半永久的に使用できる金網やすのこに比べると、費用は割高になってしまいます。

ただ、このデメリットをクリアできれば、筆者的には現状では最適な床材だと感じています。

床材比較のポイント

床材選びのポイントですが、どうしても迷うようなら次のポイントを意識してみてください。

①足への優しさ、②吸水・消臭、③掃除の手間、④コスト、⑤家庭との相性の5点で整理すると、判断しやすくなります。

紙系床材はバランス型で導入しやすく、フリースは足に優しい一方で、日々の掃除・洗濯が必要です。

牧草やマット系は部分使いに向きますが、湿気管理が甘いと足の汚れや皮膚トラブルを助長する可能性があるため注意しましょう。

「最適解は一つ」ではないので、自身の生活スタイルとモルモットの体質、飼育数に合わせて調整すると、より良い選択ができます。

すのこ・金網からの乗り換え手順

ここまで、すのこや金網の危険性を解説してきましたが、今現在それらを使用している方にとっては、「はい、そうですか」と簡単に納得して環境を変えるのは難しいかと思います。

そもそも、ご自身で何らかの意図をもってすのこや金網を設置しているわけですからね。

もし、すのこや金網を床材に使用していても足裏に赤みや傷がなく、歩き方や活動量にも問題がないと感じている場合は、すぐに全面変更しなくてもよいかもしれません。

ただ、少しでもモルモットの足に負担がかかることに不安を感じている場合は、少しずつ環境を変えてみるのも良いでしょう。

具体的には、床材としてすのこや金網を敷いた状態で、その上にフリースややわらかいマット、ペットシーツなどを敷いて、「足が直接触れない状態」を作るのはどうでしょう?

そのうえで、モルモットの様子を見ながら、休む場所・歩く場所はフラットで柔らかい床へ段階的に移行していくことを提案しておきます。

ワイヤー床は足裏の傷や感染リスクを高める要因になり得るため、最終的には全面フラット化を目標にするのがおすすめです。

床材変更後の足のチェック

床材を変えた後は、モルモットの足底の観察を定期的に行ってください。

安全な環境に移行するとはいえ、モルモットにとっては足場が大きく変わることになります。歩行状態や運動量が変化している可能性もあるので、足底と生活のチェックはとても大切です。

観察ポイントは、足裏の赤み、腫れ、かさぶた、出血、触ると嫌がる様子、歩き方のぎこちなさなどです。

足底皮膚炎は痛みを引き起こしやすく、食欲低下や体重減少につながることもあるため、異変に気づいたら早めに動物病院へ相談しましょう。

ほかにも、食事量の変化や排泄物の状態も確認して、モルちゃんの健康を見守ってください。

モルモットの足の怪我に関する情報

筆者は、ペットショップで初めてモルモットを迎えた際にケージも一緒に購入しましたが、そのときに付属の金網やすのこは使わないように注意を受けました。
また、行きつけの動物病院でも飼育環境を確認され、足の保護のためにすのこや金網を避けるよう指導を受けています。

SNSでは便利さが紹介されることもありますが、足のトラブル予防という観点では、専門家の情報を優先して参考にするのが安心でしょう。

足底皮膚炎(バンブルフット) は、足の裏の足裏の炎症と感染症です。

原因としては、切り傷、ワイヤー製の床、不衛生な環境、肥満などが挙げられます。

感染が長期化すると、リンパ節の腫れ、腱の炎症、関節炎、そして体の他の部位への感染拡大につながる可能性があります。

MSD獣医マニュアルより引用

よくある質問Q&A

床材について、筆者がよくいただく質問をまとめてみました。何かの参考になれば幸いです。

また、Q&Aの内容以外に疑問がある場合は、コメントやDMで質問いただければ、可能な範囲で回答させていただきます。

ケージ付属の金網はどうしたら

取り外せない場合は、まず全面カバーで足裏の直接接触を避けましょう。ワイヤー床は足裏の傷や炎症につながり得るため、様子を見ながらフラットでやさしい床へ段階的に移行するのがおすすめです。

「短時間なら金網でも大丈夫」?

体格や年齢にもよりますが、足裏のトラブルは刺激が蓄積して起こることが多いため、短時間でも安心とは言い切れません。特にシニアや肥満、持病のある子はリスクが上がりやすいので、基本は避け、必要なら全面カバーで直接接触を防ぎましょう。

すのこは全部ダメ?

基本的にはおすすめしません。どうしても使う場合は範囲をごく一部に限定し、上からやわらかい素材でカバーしたうえで、休む場所には必ず柔らかいフラット床を確保してください。

フリースは掃除が大変?

紙床材より日々の掃除は増えます。うんちのこまめな回収と、濡れ具合に合わせた洗濯・交換が必要なので、無理なく続けられる頻度かどうかを基準に選ぶと安心です。

まとめ

この記事では、モルモットの飼育において『すのこ』や『金網』を使用してはいけない理由を解説しました。

すのこや金網は、モルモットの足に負担をかけるだけでなく、突発的な事故によって大きなケガにつながる可能性があります。さらに、足場の不安定さが日々のストレスの原因になることもあるため、できれば使用は避けたほうがよいでしょう。

床材はフラットな土台の上に、紙系やフリースなど足に優しい素材を組み合わせ、清潔を保てるものを選ぶと安心感が増します。

牧草やアスペン材などの柔らかい床材は、モルモットの足に優しい環境を提供できます。

ただし牧草は湿気がたまりやすく、汚れた牧草をモルモットが食べてしまう可能性もあるため、こまめな掃除が必要な点には注意が必要です。

筆者としては、モルモットの床材には吸水性の高いタオルやバスマットをおすすめしますが、これも完璧ではなく、毎日の洗濯が必要になります。

また、吸水性の高いマイクロファイバーバスマットは価格が高いため、十分な数を揃え、劣化に伴って交換していくのは大変かもしれません。

最終的には、ご自身のライフスタイルやモルモットの体質・性格に合わせて床材を選ぶことになると思いますが、モルモットの健康を守るためにも、ぜひご家庭の環境に合わせて最適な床材を見つけ、提供してあげてください。

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