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初心者必見!モルモットの多頭飼い|メリット・デメリットを徹底解説

モルモットをお迎えしてしばらくすると、「もう1匹お迎えしてあげたほうがいいのだろうか」「うちの子にもお友達がいたほうが幸せなのでは?」と、多頭飼育について考える場面が増えてきます。

モルモットはもともと群れで生活する社会的な動物で、相性の良い仲間と一緒に暮らすことには、行動や感情の面で大きなメリットがあります。

その反面、頭数が増えれば増えるほど、飼い主さんの負担や責任も確実に大きくなっていきます。

この記事では、3匹のモルモットと暮らしている筆者の経験も交えながら、多頭飼育のメリットとデメリット、そして失敗しにくい始め方について丁寧に解説していきます。

これからモルモットを増やすかどうか悩んでいる方は、ご自宅の環境や生活スタイルと照らし合わせながら読んで頂ければ幸いです。

この記事は2025/11/30に加筆・修正しています。

この記事で分かること

  • モルモットは多頭飼いするべきか?
  • モルモットの多頭飼いのメリット・デメリット
  • 環境がモルモットの多頭飼いに向き・不向き
  • 失敗しないモルモットの多頭飼いの手順

そもそもモルモットに多頭飼育は必要?

結論から言ってしまうと、「絶対ではないが、モルモットの多頭飼いは意味のある行為です。」

モルモットは、野生では仲間と群れを作り、互いに体を寄せ合いながら生活している動物なので、周囲に同じモルモットがいることは安心材料になります。

野生下のモルモットは、鳴き声や匂い、体の触れ合いを通してコミュニケーションを取り合っています。

そのため、1匹だけで長期間飼育されていると、個体によっては活動量が落ちたり、鳴く回数が減ったりと、少し元気をなくしたような様子が見られることがあるそうです。

逆に、相性の良い仲間と一緒に暮らせるようになると、ケージの中をよく走り回るようになったり、ポップコーンジャンプをする回数が増えたりと、行動がいきいきしてくることが少なくありません。

実際に、筆者の家でも、1匹で飼っていたときにはおとなしく引っ込み思案だったモルモットが、後輩モルモットを迎えた後から、食欲や運動量が増加し、後輩モルのお世話を焼き始めるという変化が見られました。

このような様子を見ると、「モル同士の関わりがあること」は、少なからずモルモットの心身に良い影響を与えていると感じます。

スイスの例から見える「仲間」の大切さ

モルモットの社会性の高さを象徴する話としてよく知られているのが、スイスの動物保護法です。

スイスでは、モルモットのように社会性の高い小動物を1匹だけで飼育することは原則として認められておらず、必ず2匹以上で飼育するよう定められています。

この法律は、「1匹だけで飼われることによる孤独やストレスは、動物福祉の観点から問題がある」という考えに基づいて作られたものだそうです。

実際にスイスには、モルモットのパートナーを一時的に貸し出す「レンタルモルモット」のようなサービスまで存在するそうで、いかにモルモット同士のつながりが重視されているかが分かります。

日本の家庭ではどう考えるべきか

2025年11月30日現在、日本にはモルモットの多頭飼育を義務づける法律はありません。

そのため、「多頭飼育をするかどうか」は、各家庭の飼育環境や飼い主さん自身のスタイルによって判断することになります。

モルモットにとって仲間の存在は大きなメリットになりますが、それを支えるのは、毎日の掃除や給餌、健康管理を行う飼い主さんの時間とエネルギー、そして経済的な余力です。

どれか一つでも無理をしてしまうと、結果的にモルモットにも負担がかかり、せっかくの多頭飼育がうまくいかなくなってしまいます。

モルモットの多頭飼育は、「必ずしなければならないもの」ではありません。

ですが、環境と心の余裕が整っているご家庭にとっては、モルモットにとっても飼い主さんにとっても、とても豊かな時間をもたらしてくれる選択肢になり得ます。

モルモット多頭飼育のメリット

心が安定し、行動がいきいきしてくる

多頭飼育の大きなメリットは、モルモット同士で社会的な刺激を受けながら生活できる点です。

互いの体をグルーミングしたり、後ろをついて歩いたり、同じ場所で一緒に眠ったりと、1匹では見られない姿が自然と増えていきます。

このようなやり取りは、モルモットにとって不安の軽減や安心感の獲得につながり、食欲が安定したり、活動量が増加したりと、全体的な健康状態が良い方向に向かうことも期待できます。

特に、臆病な性格の子の場合、先住モルがリラックスして過ごしている様子に影響を受けて、環境に慣れていくことも珍しくありません。

仲間の存在が、間接的な「安心のモデル」になってくれるイメージです。

比べることで体調の変化に気づきやすくなる

モルモットは体調が悪くてもギリギリまで我慢してしまう傾向があり、明らかな変化が気づきにくいことがあります。

しかし、複数のモルモットを一緒に飼育していると、「いつものその子」と比べるだけでなく、「他の子と比べてどうか」という視点も持ちやすくなります。

いつもは一緒に食事に参加していたのに、その日だけ1匹が餌場に来ない、ほかの子と違って隅でじっとしている時間が長い、鳴き方が明らかに違う、といった小さな変化に気づきやすくなるのは、多頭飼育ならではの利点と言えるでしょう。

このような早期の気づきは、病気の悪化を防ぐうえで非常に重要です。

体重の変化や便の様子と合わせて観察することで、飼い主さん自身が「いつもと違う」を感じ取るチャンスが増えていきます。

見ているだけで癒されるモル同士の世界

多頭飼育の魅力は、モルモット同士の関わりを眺めているだけで、飼い主さんの心も癒されていくような時間が増えることです。

並んで牧草をポリポリ食べる様子や、狭い隠れ家にぎゅうぎゅうに入り込んで眠っている姿、順番にトンネルをくぐる姿など、思わず笑顔になってしまう場面が日常的に生まれます。

人間がいくら撫でたり話しかけたりしても、モルモット同士のやり取りは、やはり別物です。

モルモット同士が作り出す小さな世界をそっと見守る時間は、多頭飼育ならではの大きな楽しみになるはずです。

デメリットと現実的な負担

費用が確実に増える

モルモットが1匹増えると、そのぶん確実に費用がかかります。

お迎え時にはモルモット本体の価格に加え、ケージや隠れ家、給水ボトルや餌入れ、床材などの備品を揃える必要があります。

すでに広めのケージがあり、レイアウトを工夫することで同居が可能な場合もありますが、新たにケージを用意しなければならないケースも少なくありません。

さらに、毎月の牧草やペレット代、新鮮な野菜やビタミン補助食品、清掃用品、おもちゃといったランニングコストも、頭数に比例して増えていきます。

一見すると少額に思える消耗品も、1ヵ月、1年と積み重ねていくと、決して小さくない出費になります。

忘れてはならないのが、動物病院の費用です。簡単な皮膚トラブルや軽い不調でも、診察料と薬代で1万円前後かかることは珍しくありません。

検査やレントゲンが加わると、1回の受診で数万円になることもあります。

多頭飼育では、その負担が一気に2〜3倍に膨らむ可能性もあるため、日常的に医療費の積み立てをしておくことが望ましいです。

掃除・ケア・観察にかかる時間が増える

モルモットはよく食べてよく排泄する動物です。頭数が増えるほどケージが汚れるスピードは速くなり、掃除にかかる時間や手間も増えていきます。

毎日の部分的な掃除に加え、週に一度は床材を総入れ替えしてケージ全体を整える必要があり、牧草やペレットの補充、水の入れ替え、爪切りやブラッシングといったケアも、それぞれのモルモットに対して行うことになります。

健康管理の面でも、食欲や行動の変化、体重の増減などを1匹ずつ観察していかなければなりません。

日々の掃除やお世話が「楽しみ」ではなく「負担」と感じやすい方にとって、多頭飼育はかなり大変に感じられるはずです。

その場合は、無理に頭数を増やすよりも、1匹とじっくり向き合うスタイルのほうが、飼い主さんにとってもモルモットにとっても幸せな選択になることが多いです。

ケンカと相性の問題

多頭飼育を行ううえで、避けて通れないのが相性の問題です。特にオス同士では、縄張り意識や序列争いからケンカに発展することがあります。

最初は、低い声でうなったり、お尻を向けて威嚇したり、マウントのような行動を取るところから始まり、相性が悪い場合には噛みつきや流血を伴う深刻なケンカに発展することもあります。

一度関係がこじれてしまうと、その後、同じケージでの同居が難しくなるケースもあります。その場合には、ケージを完全に分けて別々に飼育したり、部屋んぽの時間も交代制にする必要が出てきます。

多頭飼育を始める時点で、「どうしても同じケージで仲良く暮らしてほしい」と期待しすぎないことも大切です。

飼い主さんとの距離が変化する可能性

個人的には、これが最大のデメリットなのですが、モルモットは社会性が高いため、同じ種の仲間がそばにいると、そちらを優先して関わろうとすることが少なくありません。

1匹飼いの場合は、時間の経過とともに飼い主さんに甘える場面が増えたり、名前を呼ぶと反応して近づいてきてくれたりと、人との距離が縮まりやすい傾向があります。

しかし、多頭飼育では、モルモット同士で寄り添って過ごしたり、グルーミングし合ったりすることが多くなり、そのぶん飼い主さんとの距離感が少し遠く感じられることもあります。

ちなみに、筆者宅では、もともと筆者にべったり懐いていたモルが、多頭飼いになった途端、筆者に近づいてくれなくなり、他のモルとばかり関わるようになってしまったこともあります。

「モルモット同士が楽しそうにしている姿を見たい」のか、「自分とモルモットの関係を深めたい」のかによって、多頭飼育の向き・不向きは変わってくるでしょう。

多頭飼育が向いているお家・向いていないお家

多頭飼育のメリットとデメリットを踏まえたうえで、ご自宅が多頭飼育に向いているかどうかを考えてみることが大切です。

すでに1匹のモルモットとの暮らしが安定しており、毎日の掃除や給餌、健康チェックが無理なく続けられている場合は、2匹目を迎える準備が整いつつあると言えます。

また、牧草やペレット代が増えても家計に大きな負担にならず、突然の通院にも対応できる程度の医療費の余裕があると、多頭飼育のハードルはぐっと下がります。

さらに、ケージや遊び場のために最低でも1平方メートル程度のスペースを確保できるかどうかも重要です。

「モルモット同士が仲良くしている姿を眺めるのが楽しみになりそう」と感じられるタイプの方は、多頭飼育との相性が良いタイプだと思います。

一方で、今の1匹のお世話だけでも時間的・精神的にギリギリだったり、これ以上の出費が続くと家計が苦しくなってしまう場合には、多頭飼育は慎重に考えたほうが良いでしょう。

また、住環境的にケージを広げたり追加したりするスペースがほとんどない場合も、無理をして頭数を増やすよりは、1匹にたっぷり愛情を注ぐスタイルのほうが結果的に幸せになれることが多いです。

「今いるこの子との関係をもっと深めたい」という思いが強いのであれば、あえて多頭飼育を選ばず、1匹との時間を充実させるという選択も、とても尊重されるべきものです。

失敗しないモルモット多頭飼育の始め方

性別と頭数の組み合わせを考える

多頭飼育を始める際には、まず性別や頭数の組み合わせを考えることが大切です。一般的には、メス同士やメスの親子などは比較的トラブルが少ないと言われています。

オス同士でも、相性が良ければ問題なく暮らせる場合がありますが、思春期や縄張り意識が強くなる時期にケンカが増えることもあるため、慎重な観察が必要です。

オスとメスを一緒に飼育する場合は、望まない繁殖を防ぐためにも、避妊・去勢手術をしない状態での同居は避けたほうが賢明です。

モルモットは繁殖力が強く、短期間で頭数が一気に増えてしまう可能性があるため、「気づいたらお世話が追いつかない」という状況になりかねません。

ケージの広さとレイアウトの目安

2匹のモルモットを同じケージで飼育する場合、最低でも1平方メートル程度のスペースがあると安心です。

可能であればもう少し余裕を持たせ、それぞれが落ち着ける隠れ家やトンネル、かじり木などを置けるようなレイアウトを工夫してあげると良いでしょう。

狭いケージに頭数だけ詰め込んでしまうと、逃げ場がなくなってストレスが高まり、ケンカや健康トラブルの原因になります。

モルモットそれぞれが、必要に応じて距離を取れる空間を持てるように、ケージの広さと配置を考えていくことが大切です。

段階的な「ご対面」手順

新しくモルモットを迎えるとき、いきなり先住モルと同じケージに入れてしまうのは危険です。まずは2〜3週間ほど、別々のケージで生活させるところから始めましょう。

この期間は、お互いの姿や鳴き声、匂いに慣れてもらう時間であると同時に、新入りの健康状態を見極める簡単な検疫期間にもなります。

その後、ケージ同士の距離を少しずつ縮め、ケージ越しに鼻を近づけたり、鳴き合ったりする様子を観察してください。

落ち着いている様子が見られるようになったら、どちらの縄張りでもない新しい場所(中立地帯)で、短時間の対面を行います。

最初は数分程度から始め、問題がなければ少しずつ対面時間を伸ばしていくと良いでしょう。

もしこの対面の段階で激しいケンカや強い威嚇が続くようであれば、一度距離を戻し、再び別ケージでの生活からやり直す必要があります。

焦らず、モルモットのペースを尊重しながら、少しずつ距離を縮めていくことが、多頭飼育を成功させるポイントです。

多頭飼育で大事な健康チェック

多頭飼育では、複数のモルモットを同時にお世話することになるため、「全体の様子」と「1匹ごとの様子」の両方を見ることが求められます。

日常的には、目がきれいに開いているか、目やにや濁りがないかを確認しましょう。

耳の中が赤くなっていないか、黒っぽい汚れが溜まっていないかもチェックポイントです。

呼吸の状態にも注意し、ゼーゼー・ピーピーといった異音が続く場合には、呼吸器のトラブルが隠れている可能性があります。

モルモットの歯は一生伸び続けるため、よだれが増えたり、食べ物を口からこぼす様子がないかにも気をつけたいところです。

皮膚や被毛についても、脱毛やフケ、赤み、かさぶたなどがないかを定期的に確認しましょう。

そして何より大切なのが、食欲と排泄の観察です。モルモットは本来、一日のほとんどを「少しずつ何かを食べている」動物です。

食べる量が急に減ったり、ウンチが極端に小さくなったり、形が崩れたりした場合には、体調不良のサインと考えられます。

特に8時間以上ほとんど何も食べていない状態が続くと、命に関わる危険があるため、早急に動物病院への相談が必要です。

また多頭飼育では、じゃれ合いと本気のケンカを見分けることも重要です。

追いかけっこや軽いマウント程度でお互いに引く様子がある場合は、遊びや軽い力関係の確認であることが多いですが、一方的に追い詰め続ける、毛がごっそり抜ける、流血する、悲鳴のような鳴き声が続くといった様子が見られる場合は、本気のケンカと判断してすぐに引き離す必要があります。

まとめ

モルモットの多頭飼育には、仲間がいることで心身が安定しやすくなることや、行動がいきいきとしていて見ていて楽しいこと、体調の変化に気づきやすくなることなど、たくさんのメリットがあります。

一方で、費用や時間、掃除や通院の負担は確実に増え、相性によってはケンカやストレスの原因にもなり得ます。

さらに、モルモット同士が仲良くなることで、飼い主さんとの距離感に変化が生じることもあります。

大切なのは、「なんとなく増やしたい」という気持ちだけで決めるのではなく、ご自身の生活リズムや経済状況、住環境、そして今一緒に暮らしているモルモットの様子を総合的に考えたうえで、「うちではどんな飼い方がいちばん幸せか」を選んでいくことです。

モルモット同士の世界を楽しむ多頭飼育も、1匹とじっくり向き合う飼育も、どちらも素敵な選択です。

あなたとモルモットたちにとって、いちばん心地よいスタイルを見つけていただけたらと思います。

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