モルモットの水分摂取で悩んでいませんか?
モルモットを飼育していると、「お水、ちゃんと飲めてる?」「給水ボトルの水が減ってないけど大丈夫かな?」と不安になることは珍しくありません。
特に夏場や病気の療養中などは、水分がしっかり足りているかどうかがとても気になるポイントです。
我が家のモルモット「しゅんた」も、椎間板ヘルニアを発症してから、目に見えて水を飲む量が減ってしまいました。
給水ボトルを変更してみるなどいろいろと対策を試みましたが、思うような結果は得られず……。
現在は、時間を決めてこまめに野菜を与えることで水分補給をサポートしています。
とはいえ、「野菜だけで本当に水分は足りているの?」という不安も正直なところありました。
そこで本記事では、モルモットの水分補給について調べたことや、我が家で実際にやっている対策をまとめました。
お水を飲まなくて心配している飼い主さんの参考になれば嬉しいです。
この記事の結論まとめ
- モルモットは「野菜から」でも十分な水分補給が可能
- 1日に必要な水分量の目安は体重1kgあたり約100〜150ml
- 野菜の約90〜95%は水分。こまめに新鮮なものを与えるのがコツ
- おしっこの量や色、脱水のサインには日々のチェックが必要不可欠
【結論】モルモットが水を飲まない!「野菜だけ」の水分補給でも大丈夫?
結論から言うと、「野菜からの水分補給は、お水を飲む代わりとして非常に有効」です。
かかりつけの動物病院の先生のお話でも、病気やケガでうまくお水が飲めなくなったモルモットであっても、野菜が食べられるのであれば、水分補給の手段として野菜を活用するのは良い方法とのことでした。
また、普段から野菜を多めに与えているご家庭や飼育施設では、モルモットが給水ボトルからお水を飲む量が少なくなることは珍しくないそうです。
モルモット自身が自分に必要な水分を判断して、野菜とお水の摂取量を上手に調整していることもよくあります。
まずは「野菜を食べているなら、そこから水分が摂れている」と、少し安心しても大丈夫です。
【体重別】モルモットが1日に必要な水分量(ml)の目安

モルモットの1日の水分摂取量の目安は、体重1kgあたり約100〜150mlと言われています。
たとえば、体重800gの子であれば、およそ80〜120mlの水分が必要ということになるのです。
ただし、これらの数値はあくまで目安であることを覚えておきましょう。
必要になる水分量は、年齢やその日の運動量、気温、そして食事の内容などによって大きく変動します。
水分をたっぷり含む野菜をたくさん食べている子や、日中ケージでのんびりおとなしく過ごしている子の場合は、水を飲む量が比較的少なくても足りていることがよくあります。
一方で、本当に水分が不足してしまうと尿の量が減り、膀胱結石や脱水の原因になってしまうこともあるため、毎日の体調チェックがとても大切です。
愛モルちゃんの体重(g)を入力してください
ご自宅のモルちゃんの体重に必要な1日の水分量の計算にご利用ください。※あくまでも参考程度のものだと考えておいてください。
モルモットの水分補給に!野菜・果物の水分量一覧と上手な与え方

野菜は種類にもよりますが、およそ90〜95%もの水分が含まれています。
そのため、種類や量をうまく選べば、お水をあまり飲まないモルモットでも、野菜だけで1日に必要な水分をまかなうことが可能です。
たとえば、20gの野菜に含まれる水分はおよそ18g(=18ml)程度です。
これを2時間おきに20gずつ与えたとすると、1日で合計180ml近くの水分を野菜から摂取できる計算になります。
ただし、モルモットには「あとで食べるために残しておこう」という習性がないため、一度に大量の野菜をお皿に入れても、後から食べてくれるとは限りません。また、食べ残した野菜は時間が経つと傷んでしまい、お腹を壊す原因にもなります。
そのため、野菜で水分補給をする際は「こまめに少量ずつ、新鮮なものを与える」のが最大のポイントです。
以下に、野菜や果物の100gあたりの水分量をおおよその目安としてまとめました。
表は100gごとの水分量を記載しています。実際に提供する際には、1日に必要な水分量になるように計算してあげてください。
【野菜の水分量目安(100gあたり)】
| 野菜 | 量(g) | おおよその水分量(㎖) | 水分含有量(%) |
| レタス | 100 | 95.0 | 95 |
| 三つ葉 | 100 | 93.0 | 93 |
| セロリ | 100 | 94.0 | 94 |
| ベビーリーフ | 100 | 94.0 | 94 |
| きゅうり | 100 | 96.0 | 96 |
| パプリカ | 100 | 92.0 | 92 |
| 小松菜 | 100 | 92.0 | 92 |
| チンゲン菜 | 100 | 94.0 | 94 |
| ニンジン | 100 | 88.0 | 88 |
| ブロッコリー | 100 | 89.0 | 89 |
| ピーマン | 100 | 93.0 | 93 |
| 大葉(しそ) | 100 | 85.0 | 85 |
【果物の水分量目安(100gあたり)】
| 果物 | 量(g) | おおよその水分量(㎖) | 水分含有量(%) |
| りんご | 100 | 84.0 | 84 |
| ばなな | 100 | 75.0 | 75 |
| みかん | 100 | 87.0 | 87 |
| すいか | 100 | 92.0 | 92 |
| ぶどう | 100 | 81.0 | 81 |
| いちご | 100 | 90.0 | 90 |
| パイナップル | 100 | 86.0 | 86 |
| キウイ | 100 | 83.0 | 83 |
| 梨 | 100 | 88.0 | 88 |
| ブルーベリー | 100 | 85.0 | 85 |
果物は野菜以上に嗜好性が強く、糖分を多く含んでいるため、日常的な水分補給のメインにするのはあまり向いていません。ただ「お水も飲まない、野菜も食べてくれない」といった緊急時に、果物なら食べてくれることもあるので、いざという時のために覚えておくと安心です。
モルモットの水分補給におすすめの野菜は?与えすぎの注意点も解説
水分補給に適した野菜には、レタス、きゅうり、セロリ、三つ葉、ベビーリーフなどがあります。
これらの野菜は90%以上が水分でできているため、モルモットの水分補給にとても優れています。
ただし、与える際にはいくつか注意点があります。
レタスは水分含有量は多いのですが栄養価が低いため、与えすぎないようにしましょう。
また、きゅうりやセロリは体を冷やしやすい性質を持っているので、寒い時期には与える量を控えめにした方が安心です。
パセリや三つ葉などの香味野菜はモルモットによって好みが分かれるため、様子を見ながら少量ずつ与えてみてください。
野菜を与える際の注意点
- レタス:水分は多いですが栄養価がやや低めなので、こればかりを与えすぎるとモルモットが栄養失調になる危険があります。
- きゅうり・セロリ:水分たっぷりで美味しい反面、体を冷やしやすい性質があります。寒い時期は控えめにするか、室温をしっかり管理した上で与えてください。
- 香味野菜(三つ葉や大葉など):モルモットによって好みがはっきり分かれます。様子を見ながら少量ずつ試してみてください。
野菜の種類が1つに偏らないように、数種類をローテーションで組み合わせるのがおすすめです。栄養バランスを保ちながら、美味しく効率的に水分を摂取させてあげましょう。
▼モルモットが食べても良い野菜・果物と危険な野菜・果物の記事はこちら!
モルモットが急に水を飲まなくなった?考えられる4つの原因と対策
個体差はかなりありますが、モルモットはもともと犬や猫のように「ガブガブと大量のお水を飲む動物」ではありません。
前述の通り、水分を多く含む野菜をしっかり食べている子は、給水ボトルから直接飲む量がぐっと減る傾向にあります。
しかし、「野菜をあげているから水は用意しなくていい」というわけではありません。野菜を食べていても、常に新鮮な水は用意してあげてください。
もし「急に水を全く飲まなくなった」という場合は、以下のような原因が隠れているかもしれません。
急にお水を飲まなくなる理由
- 給水ボトルの不具合:ノズルの中のボールが固まって水が出なくなっていないか確認しましょう。
- ボトルの高さや位置:高すぎたり低すぎたりして飲みづらくなっていませんか?観察して適切な高さに調整してみてください。
- 飲み口の好みの変化:病気や加齢で踏ん張りがきかず、上を向いてボトルから飲むのが辛くなることがあります。その場合は「お皿型」の給水器に変えるとすんなり飲むこともあります。
- 環境のストレスや体調不良:水だけでなく、ペレットやチモシーも減っているなら要注意です。早急に動物病院を受診して原因を突き止めてください。
急に食事や水分の摂取量が減った場合は、何らかの不調が隠れている可能性があります。大好きなおやつも食べない場合は急いで病院受診をすることをお勧めします。
要注意!モルモットの水不足・脱水症状を見分けるサイン
水も野菜も不足していると、脱水症状を起こしてしまいます。
以下のようなサインが見られたら、すぐに動物病院に相談してください。
脱水が疑われるサイン
- おしっこの量が極端に減っている、または全く出ていない
- おしっこの色がいつもより濃い
- 首の後ろの皮膚を軽くつまんで離したとき、すぐに元に戻らずテントのように立ったままになる(皮膚の弾力がなくなっている)
- 目がくぼんで元気がない、ぐったりしている
【体験談】病気で水を飲まないモルモットへの水分補給の実例


我が家のモルモット・しゅんたは、椎間板ヘルニアを患ってから自分でボトルの水を飲む量が減ってしまいました。
チモシーを食べる量に変わりはないのですが、ペレットフードを食べる量はやや減少気味でした。
そこで、水分補給と食事量の確保を目的に、レタスやベビーリーフをベースにして、三つ葉やセロリの葉などを少量ずつ加え、1回あたり20〜30gの野菜を2時間おきに与えることにしました。
最初は「本当にこれで水分が足りているのかな?」と不安でしたが、うんちの様子や尿量、体重の変化をしっかり観察した結果、十分な水分が確保できていることがわかったため、現在もこの方法を続けています。
ヘルニアになってから少し便が詰まりがちでしたが、この方法を始めてから初めのころに比べると改善してきたように感じています。
今後も体調をしっかり観察しながら、しゅんたの様子に応じて野菜の内容や量を調整していく予定です。
給水ボトルも下から飲めるタイプのものを設置して、いつでも水が飲めるようにしています。
▼モルモットの「しゅんた」が椎間板ヘルニアを発症した時の記事はこちら!
モルモットの飲み水・水分補給に関するよくある質問(FAQ)
記事を読んだ飼い主さんからよくいただく質問をまとめました。
水道水とミネラルウォーター、どっちがおすすめ?
基本的には「水道水」がおすすめです。
人間用のミネラルウォーターは、商品によってカルシウムやマグネシウムが多く含まれている(硬水)場合があります。モルモットはカルシウムの代謝が特殊で、「尿路結石」になりやすい体質です。結石のリスクを避けるためにも、日本の水道水(軟水)を与えるのが安心です。カルキ臭が気になる場合は、浄水器を通したお水や、一度沸騰させて完全に冷ました水(湯冷まし)を与えてあげてください。人間用の野菜ジュースや果汁100%ジュースはあげてもいい?
人間用のジュースはNG!絶対に与えないでください。
たとえ「野菜100%」「保存料無添加」と書かれていても、人間用のジュースはモルモットにとって糖分が高すぎます。糖分の摂りすぎはお腹の悪玉菌を増やし、ガス溜まり(鼓張症)や下痢の原因になります。流動食のようにドロドロのものを与えたい場合は、普段のペレットをお湯でふやかして冷ましたものや、小動物専用の流動食を選んであげましょう。野菜で水分をとりすぎて、お腹を壊すことはある?
水分量そのものより、「温度」と「鮮度」に注意が必要です。
野菜だけで「水分を摂りすぎて下痢をする」ということはあまりありませんが、「冷たい野菜を食べてお腹を冷やす」ことはよくあります。冷蔵庫から出したばかりの冷え切った野菜は、胃腸を冷やして下痢や軟便の原因になります。必ず常温に戻してから与えるようにしてください。また、洗った野菜の表面に水滴がたくさんついていると水分過多になりやすいので、キッチンペーパーなどで軽く水気を拭き取ってからあげると安心です。
まとめ
この記事では、モルモットが1日に必要とする水分量と、水を飲まなくなった際に野菜で代用する方法の有効性についてご紹介しました。
モルモットが積極的に水を飲まなくなってしまっても、「野菜から水分補給をすることは十分に可能」です。
体重や年齢にもよりますが、1日に必要な水分量(体重1kgあたり100〜150ml)を意識しながら、新鮮な野菜をこまめに与えてあげてください。
ただし、「野菜を食べているから絶対に大丈夫」と思い込まずに、体重の増減、おしっこの量と色、うんちの大きさや硬さ、日々の食欲などをしっかり観察して判断することがとても大切です。
野菜で水分を補いつつ、いつでも新鮮なお水が飲める環境(ボトルやお皿)も並行して整えておいてあげましょう。
もし、自力でお水も飲まず、お気に入りの野菜や果物すら口にしてくれない場合は、かなり体調が悪いサインです。
その場合は、シリンジ(針のない注射器)を使ってお水や流動食をお口の横から少しずつ与える強制給餌が必要になります。
分からないことやいつもと違う症状がみられた場合は無理をせず、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
病気やシニア期のモルモットのお世話は心配が尽きませんが、一つの方法に固執せず、視野を広く持ってモルちゃんに合った方法を探してあげてください。

