デグーの「回し車」選びで悩んでいませんか?回し車選びは、ケージやフード選びと同じように、お迎え時だけでなく飼育中にも頭を悩ませる問題です。
実際、私もデグーのもなかをお迎えした時に店員さんにおすすめされるがままに購入して使用していたケージと回し車が、飼育3年目に入ってから最適なものではないことを知り頭を抱えました。
毎日信じられないほどの距離を走り回るデグーにとって、回し車はケージやフード、ハウスなどと同じように絶対に欠かせないアイテムです。
そこで今回は、もなかに協力してもらい、3種類の回し車を試して、よりもなかに適した回し車を選ぶことにしました。
デグーの身体への負担が少ないサイズの選び方や、ケガを未然に防ぐための安全対策、そして実際にもなかが一番気に入ったのはどれだったのか、実際の検証結果をお届けします。
デグーの回し車選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
デグーの回し車の最適解は?素材別のメリット・デメリット比較
結論から言ってしまうと、「デグーの性格や体格によって最適な回し車は変わる」です。
当たり前なうえにまったく面白みのない回答になってしまいますが、こればかりは仕方ありません。
我が家では、もなかをお迎えした時に勧められて購入した「メタルサイレント25」を使用していましたが、この回し車は、網目に足やしっぽを巻き込まれてケガをするリスクがあるようです。
では、プラスチック製の穴がないものはどうなのか?こちらは足が挟まるケガの可能性は軽減できるようですが、デグーが本体を齧ってしまうという問題があります。
さらに、木製の回し車は、ケガを減らしつつ、齧られても安心という点では優れていますが、汚れに対しては他の2種に劣ります。
デグーは回し車を回しながら、そのままおしっこやうんちをします。
うんちはそれほど問題にならないのですが、おしっこは木にとって天敵とも言えます。素材に染み込んでしまえば拭き取るだけでは十分に綺麗にはできません。
日に干してしっかり乾かした後に、汚れている場所をヤスリで削り落とすなどしなければ、カビが生える原因になってしまいます。
このように、どのタイプの回し車にも難点があるということになります。そうであるなら、デグーの体の大きさに合わせたサイズで、本人が気に入っているものを選択し、安全に使えるよう工夫するほかないようです。

2026/09/10現在Amazonでは、三晃商会(SANKO)のメタルサイレント25は、ベルトとセットのものを購入した方が安価なようです。また、同じような写真と名称を使用した別の商品が多数あるので、購入する際はメーカー名をしっかりと確認した方が良いでしょう。
デグーの回し車の大きさ、21cmと25cmどっちを選ぶべき?
回し車の素材は、デグーの好みと飼い主さんの都合で選ぶとして、サイズはどうでしょうか?
デグーの回し車のサイズ選びで最も重要なのは、「デグーの背骨に負担をかけないこと」です。
大人のデグーの体長は、しっぽを除いても15〜20cmほどあります。
デグーは毎日かなりの距離を走るため、もし直径が小さすぎる回し車を使い続けると、走る際に背骨が不自然に反り返ってしまい、毎日の反復運動によるダメージが蓄積して身体を痛める原因になりかねません。
21cmクラスでも十分な個体は多いですが、もし走っている時の背中が「Uの字」に反っている場合は、背筋をまっすぐ伸ばして走れる25cmや30cmといった大きめのサイズを選ぶ方が良いでしょう。


25cmクラスは一般的なケージにも収まりやすく、バランスの良いサイズ感で我が家では、このサイズを使用しています。
一方、30cmクラスになるとかなり場所を取りますが、大柄なデグーでも広々と全力疾走できるのが魅力です。
ご自宅のケージの広さと、デグーの体格に合わせて最適なサイズを選んであげてください。
使い慣れたメタルサイレントと新しいサイレントホイール、デグーはどちらを選ぶ?
「結局どれがいいの?」という疑問を解決するため、長年愛用している「メタルサイレント」と、新しく用意した「サイレントホイール21」「サイレントホイール25」を比較してみました。
下の写真の左から「サイレントホイール21」、「サイレントホイール25」、「メタルサイレント25」になります。
サイズ感がわかりやすいように、180mlのウイスキーボトル(高さ約15cm)と並べてみました。
サイレントホイール25とメタルサイレント25でサイズが異なって見えるのは、遠近法のせいです。撮影が下手で申し訳ないです。
実際に並べてみると、ケージに対してそこそこの大きさがあることが分かります。

はじめは、全ての回し車をケージ内に設置してもなかの様子を確認しようと考えていたのですが、さすがに3つは、ケージに収まりきりませんでした。
無理やり押し込んだ結果が下の写真になります。
サイレントホイール21と25を密着させて、メタルサイレントを縦置きすればケージ内に収まるのですが……。

この状態では生活スペースが完全に圧迫されてしまうので、デグーの居住環境としては大失敗です。
結局、複数個を同時に入れるのは諦め、入れかえながら設置して様子を見ることにしました。
もなかは新しいプラ製の回し車をしばらく観察していたのですが、少しだけ乗って回したあとは完全に無視。
結局いつものメタルサイレントばかりをカラカラと回していました。
少しは回していたことから、プラ製のものが回し車であることは理解できている様子です。
しかし、両方から乗り降りできるメタルサイレントと違い、プラ製の回し車は片側が塞がっています。
もしかすると、閉塞感を感じたり、いざという時にスムーズに逃げることができないと考えたのかもしれません。
デグーはとても賢く、同時に警戒心も強い生き物です。「新しいから良い」というわけではなく、ニオイや感触、使用感など、自分が慣れ親しんだ環境を大切にするのでしょう。
【実体験レビュー】メタルサイレントを安全に!保護ベルトの導入
もなかが一番お気に入りだったメタルサイレントですが、ケガの可能性があると言われれば、そのまま使うのは気が引けます。
特に、金属の網目に細い足やしっぽが挟まり、骨折や尾抜け(尻尾の皮が剥けたり千切れたりすること)といった大ケガにつながる危険性があるとなれば、早急に対策を講じるしかありません。
少し調べてみると、網目の欠点についてはメーカーである三晃商会さんも把握していたようで、専用のオプションパーツが用意されていました。
なんと、回し車の内側に固定する、専用の「保護ベルト(シート)」が販売されていたのです。その名も「ホイールベルト25」。
写真と説明を見てみると、PP製のシートをマジックテープで止めて回し車の内側に設置するだけのお手軽仕様!
いつもの癖で、「あれ?これ100均のPPシートと両面テープで作れるんじゃ?」という考えが浮かんだものの、毎日使用するものなので、もなかの安全と引き換えに予算をケチるのは良くありません。
値段を見ると税込み788円。100均で材料を購入するとPPシートと両面テープかマジックテープが必要で最低でも税込み220円はかかります。
500円程度をケチって万が一もなかがケガをしては最悪です。今回は、大人しくメーカー純正品を購入することにしました。
……ですが購入できない!何度試しても購入できない。
そして、よくよく見てみると「最小注文個数2」の文字が躍っています。なぜか2つからの購入の縛りがありました。結局、1,576円になるよねぇ💧
「現状では、使えるかどうかもわからないのに、2つも買わないとダメなのか?」と考えたものの、汚れたり、破損したとき用に予備があっても良いかと諦め購入。
さすがAmazon、注文した次の日には到着しました。「ホイールベルト25」が2個。

袋の中にはシンプルにゴムで止められたベルトが1点だけ入っていました。

マジックテープも丁寧に縫い付けられているので、耐久性は高そうです。

メタルサイレントに取り付けた状態がこちらになります。初めて装着した時に写真を撮り忘れていたので、齧られた状態ですみません💧

実際の使用感ですが、取り付け自体は簡単です。特に迷うこともないでしょう。
網目が完全に塞がるので、足や尻尾を巻き込んでの事故は回避できそうです。もなかも最初こそ違和感があったみたいですが、すぐにいつものように回してくれてるのでひと安心。
ですが、このベルトにはすごい欠点がありました。それは、音がうるさい!
メタルサイレントはその名の通り、本来はすごく静かな回し車です。
夜中にもなかが全力で走り続けてもほとんど気にならないレベルなので、すごくいい製品だと感じていました。
それが、ベルトを付けた途端、もの凄い轟音が鳴り響き始めたのです。
回し車自体の回転音も聞こえるし、もなかがPP製のシートを走る足音も響きます。
ケージと回し車の設置部位の振動音も大きくなったようで、ゴゴゴゴゴゴゴ、ガタガタ、タタタンタタンタン、ガタタ、ゴゴゴ……みたいな感じで凄くやかましいです。
正直、なぜベルトを装着しただけでここまでうるさくなるのか不思議で仕方ありません。
安全のためとはいえ、不要であるならば外してしまいたいレベルの音量です。
あと、下の写真のように、初日に齧られました。

シートを接続するマジックテープのところが少し盛り上がっているのですが、そこを器用に齧っていたのです。
幸い、ケージに落ちていた齧りカスとシートの断面が概ね一致したので、プラの誤飲はしていないようで胸を撫で下ろしました。
その後しばらく様子を見ていますが、それ以降は全くかじる様子は見られません。導入初期は特に観察が必要ですね。
他にも、金網状の足場がPP製のシートに変わるので、デグーによっては嫌がって回し車を拒否する子がいる可能性もあるため、こちらも注意が必要です。
メタルサイレント25用保護ベルトのメリット・デメリット
保護ベルトのメリット
- 三晃商会のメタルサイレント25にジャストフィット
- 足や尻尾の巻き込み事故を予防できる
- 掃除が楽になる
保護ベルトのデメリット
- 音がうるさくなる
- ベルトを齧られる危険がある
- デグーによっては拒否される可能性あり
今回は、うまくベルト付きに移行できましたが、性格によっては変更が困難になることはあると思うので、お迎え前にある程度方向性を絞っておいた方が良いかもしれませんね。
デグーが新しい回し車を回さない(使ってくれない)時の対処法
新しく回し車を買い替えたのに、デグーが全く使ってくれない……と悩む飼い主さんもいることでしょう。
今回の我が家の検証でも、もなかはサイレントホイールをスルーしました。
もなかからの聞き取りはできないので推測になりますが、前述したように、「材質が変わって滑る」「いつもとニオイが違う」「逃げ場がない」といった環境の変化への危機意識が原因だと思われます。
もしかしたら、メタルサイレントを完全に取り外してサイレントホイール25だけの状態になれば、そのうち回してくれるかもしれませんが、無駄なストレスは与えたくないので試していません。
ただ、用意した回し車をデグーが使ってくれなくても焦らず、数日様子を見てあげてください。時間と共に慣れていく可能性があります。
もし、どうしても新しい回し車に慣れない場合は、無理に新しいものへ移行させず、「今まで使っていたお気に入りを安全に加工する(ベルトをつける等)」という選択肢に戻るのも、デグーにとって優しい解決策です。
デグーにはデグーの考えがあるので、ある程度、余裕を持って対応してみてください。新品の回し車や他の子のお古を使ってくれない時は、良く洗ってニオイを落とすと使ってくれることもあるみたいです。
まとめ:デグーにも飼い主にも安心な環境づくりを
デグーにとって回し車は、毎日の健康とストレス発散を支える大切なパートナーです。
今回、もなかの横長ケージに3種類の回し車を入れて比較してわかったのは、「新しくて立派なもの」よりも「本人が一番安心できるもの」が最強だということでした。
背骨に負担をかけないサイズを選ぶことは大前提ですが、それと同じくらい、網目に足が挟まる危険を取り除く「安全対策」が欠かせません。
我が家のように、使い慣れたメタルサイレントに保護ベルトを巻きつける方法は、デグーの警戒心を刺激せずに安全性を高められるカスタマイズです。
ただし、今回発覚した「音がうるさくなる点」や、導入初期の「ベルトを齧る危険があること」も考慮のうえで使用することになります。
回し車選びやケガの予防に悩んでいる方は、ぜひ今回の検証結果を参考にしてみてくださいね。
デグーが思い切り全力疾走できる安全な環境を整えて、お互いに安心できる楽しいもふもふライフを送っていきましょう!