室内でペットを飼育していると、夏の暑さ対策がとても大切になります。
多くの人は、とりあえず、エアコンをつけていれば万全だと思っているのではないでしょうか?
実際、私もそのように考えて、エアコンを主体として使用し、扇風機やペット用の冷感グッズを補助的に使用して室温の調整を行っていました。
自室でペットの飼育をはじめて約10年ほど、特に問題なく過ごせていたので、完全にエアコンを信じ切っていたのです。
そう、突然エアコンが故障するまでは……。
そして、思い知ることになりました。 人も動物もエアコンを失った途端に暑さに対してまったくの無力になることを。
この記事では、室内でうさぎとモルモット、インコにデグーを飼育している私が、エアコンの故障に対して実施した対策と、事前に知っておきたかった知識を自分の体験を交えながら解説しています。
うさぎが熱中症になり、本当に生きた心地がしませんでした。同じ思いをする飼い主さんが少しでも減りますように…!
夏のエアコン故障でうさぎが熱中症に!初期症状と倒れた原因
エアコンが完全に故障したのは7月に入ってからのことですが、実は、6月頃から少し怪しい挙動を見せていたのです。
症状としては単純で、設定温度をいつもより低めに設定しているのに室内の冷えが悪いことがちょくちょく起きていました。
使用していたエアコンが購入から10年経過していたこともあり、ガスが抜けているかフィルターに汚れがたまっているのかな?程度に考えていたのです。
6月と7月は他に大きな出費があったため、懐具合が厳しい…。
仕方がないので8月に副業の収入が入るまでは、何とかだましだまし使用してお金が出来たら購入すればいいかなと思っていたのですが…。
その考えが甘かったことを思い知らされたのは7月5日のことでした。いつものように過ごしていたのですが、なぜか室内が暑いのです。
ジッとしていても汗が噴き出してきます。温度計を確認すると29.0℃…。
エアコンのリモコンを操作して16℃に設定して様子を見ますが、エアコンからは頼りないぬるい風がゆるゆる出てくるのみ。
窓を全開にして扇風機2台を全力で回転させて何とか室温が28℃まで下げることに成功しましたが、その時点で時間は朝の9時です。
そして、悪いことにその日は多少雲はあるものの、お日様がバッチリ顔を見せています。
お察しの通り、時間の経過と共に室温は上昇していき13時頃には何と32.0℃になってしまいました。
気温もまずいのですが、湿度も60%を越えてしまい絶望的な状態になってきます。
この状態になると人間も危険なのですが、なによりも長毛のうさぎ「きなこ」がかなり危険です。
エアコンの修理依頼をしつつ、保冷剤を準備しながらペットの様子を見ていたのですが、モルモット、デグー、インコはいつもと変化なし。
しかし、きなこだけが何故か猛暑の室内を元気に走り回っています。
元気そうなのでひと安心かな?なんて気楽に考えていたのですが、私の目の前で、きなこが急に止まったかと思ったら…ぱたっと倒れたのです。
いつものリラックスしている時の倒れ方とは明らかに違う倒れ方。即病院に連れて行くことにしました。
家族に他のペットを少しでも涼しい場所に移動させるように頼んで、私は車を走らせます。
まるで、電池が切れたかのような倒れ方でした。今思い出してもゾッとします。
うさぎの熱中症サインとは?動物病院での診断と治療のリアル
実は、きなこが倒れたとき、私は「熱中症」を疑っていました。
理由は、室内の温度が高かったこと、その中で走り回っていたこと、倒れ方と症状が以前、勤務していた施設で見た高齢入所者が熱中症で倒れたときの状態と似ていたからです。
そのため、キャリー内に保冷剤と水を設置してきなこを入れていました。
病院で受診した結果、やはりきなこは熱中症でした。きなこはそのまま集中治療室に運び込まれて処置を受けることになります。
集中治療室での治療は3時間にも及びましたが、先生ときなこの頑張りでなんとかきなこは回復。
まずはひと安心です。しかし、きなこは回復したものの、家に帰ればそこはまだ32℃の灼熱地獄で、そのまま家に連れて帰っても再度熱中症になりかねません。
一刻も早く安全な環境を作らなければなりませんでした。そこで、改めていくつかの対策を考える事にしました。
暑い中室内を走り回っていた時点で、パニックのような状態になっていた可能性があるとのことでした。涼しい場所を探していたのかもしれません。とにかく、急な環境変化とそれに伴う「いつもと違う行動」が見られたら要注意です。
【実録】エアコン故障時の応急処置!ペットを守る夏の暑さ対策
エアコンの修理はキャンセルして、知り合いの業者から中古で購入することにしました。
これは、値段のこともあるのですが、新品で購入すると取り付けが立て込んでいるらしく、1週間以上かかるとのことで却下しました。
そして、エアコンの取り付けまでに2日ほど掛かるとのことだったので、つなぎとして以下のような対策を取ることにしました。
対策①:冷凍庫とプラダンで作る自作クーラー(※高湿度に注意)
まずは予算をかけず、当日の夜の間だけでも、きなこを冷やすための工夫をしました。
それは、冷凍庫を利用すること!
基本的に冷蔵庫や冷凍庫の扉を全開にしていても、室内を冷やすことは出来ません。
冷蔵庫は、熱交換の原理を利用して庫内を冷やします。つまり冷蔵庫内が冷たくなった分、室内に冷蔵庫の熱が放出されるのです。
このため、冷凍庫を開放しても、室内を冷やすために発生する熱(コンプレッサーの排熱)が背後から放出されるため、プラマイゼロどころか結果的に室温は逆に上がってしまいます。
しかし、冷凍庫を拡張する感覚で小改造すればどうでしょうか。
イメージとしては冷凍庫を解放し、そこにプラダンで小さな箱を作成する感じです。
言葉では分かりにくいと思うので、実際の写真を添付します。

冷蔵・冷凍庫の下段が冷凍だったので、完全に開放して周囲をプラダンで囲っています。
プラダンは、少し前方に出して「箱」が出来るようにしています。
写真では前方が開いていますが、なかにきなこを入れてふたをすることで完全な箱になり、そこだけはしっかり冷やすことができます。

こちらが前方からの写真になります。見ての通り、冷凍庫のなかにきなこを入れる形になっています。

しばらくの間、冷凍庫内に入れておいた温度計の写真になります。
気温は、24.9℃で十分涼しさを保てていますが、気になるのは湿度でしょう。
写真では71%になっていますが、冷凍庫の解放時間に比例して概ね75%くらいまで湿度が上昇します。
湿度に関しては、扇風機や除湿剤の併用が必要になるようです。
冷凍庫を使用した即席ケージの欠点
- 湿度が高くなる
- 冷蔵庫への負荷がかなり強い(最悪壊れる可能性あり)
- 電気代の上昇
- こまめな温度調整、ペットの体調確認が必要
- 日中の猛暑にはまったくの無力
- そもそも冷凍が下にないと使えない
プラダンで小さな空間を作り、冷凍庫の冷気を活用して局所的に冷風を送る作戦でした。
夜間や雨の日は4〜6時間ほど持ちこたえてくれましたが、最大の敵は「湿度の急上昇」です。
もともと乾燥地帯が原産であるデグーや、被毛の厚いうさぎにとって、日本の高湿度は命に関わる大きなリスクになります。
さらに、無理をさせた冷蔵庫自体が壊れるのではないかという恐怖も重なり、こまめな温度・湿度管理で私の睡眠時間はゴリゴリ削られていきました。
結論としては、常に使用するのはおすすめできない対策となります。
今回の私のように、本当に緊急で少しの時間だけ耐えれば良い場合にだけ、自己責任で利用できる最終手段と言えるでしょう。
対策②:車のエアコンを活用した車中泊避難(日中の猛暑対策)
日中になると日差しの強さが尋常ではなく、冷凍庫ケージや保冷剤などでは到底耐えられません。
そのため車のリア部分を調整して、ペットたちを避難させることに……。
以前から災害などを想定して準備を進めていたので、あまり手間がかからなかったのは幸いでした。
まず、コンパクトカーのリアシートを完全に倒してしまい、荷台のスペースにすのこを敷いて高さを調整します。
これは、リアシートと荷台の間で生じる段差を解消するためにおこなっています。
そして、人間用の敷布団や毛布を敷き詰めて、車の振動や段差を乗り上げた際の衝撃がペットに伝わるのを最大限に抑えます。
後は、エアコンを最大で回せば、温度・湿度ともに適切に保つことが可能です。
すき間や段差、落ちそうな場所は全て布団やタオルで塞いでいたので、うさぎのきなこもモルモットのしゅんたもキャリーから出して自由にさせていました。



車内の環境調整とエアコン使用の欠点
- マニュアルエアコンなので温度調整が少し難しい
- 飼い主も常に車内に同乗する必要がある(エコノミークラス症候群の危険、肩こり)
- ペットによっては車内の狭さと振動が大きなストレスになる可能性がある
- アイドリング状態なので近所迷惑になる
- ガソリンが目に見えて減っていく
- リアシートから荷台までが使用できなくなる
- 車を所有していないと使えない
車は、直射日光を避けるため日陰に移動することをおすすめします。
対策③:エアコンのある実家・知人宅への一時避難(移動ストレスに注意)
最終的には、エアコンが完備されている義実家へ避難させてもらうことになりました。
温度管理という最大のミッションはクリアできましたが、ここでも新たな問題が。4匹のケージの大移動は想像を絶する労力でした。
義実家は動物好きで快く受け入れてくれましたが、環境変化によるペットたちのストレスはやはり気がかりです。
そして、お世話になる手前、普段よりも多めにお土産を用意するなど、目に見えない気遣いと出費が重なり、心身ともにクタクタになってしまいました。

きなこは、以前にも義実家にお世話になったことがあるので、義実家の仏間を元気に走り回っていました。
他の子は、ケージで大人しくなっていたのですが、エアコンがあるので快適に過ごせていました。
気苦労や移動の手間などを無視すれば、猛暑への緊急対策としては一番良かったといえます。
ただし、義実家への避難は、互いの関係性や相手方の受け入れ具合によって利用出来るか否かが変わります。
そして、室内に動物のニオイや汚れが残るのを嫌う人は意外と多いので、事前の報告と根回しがとても大切です。
私としても悩んだ末の最終手段として選んだ方法なので、万人におすすめできる手段ではないといえるでしょう。
個人的には、車の方が気が楽ではありました。
義実家を頼る場合の欠点
- 義実家との関係が良くないと利用できない
- 移動に関する負担(私の場合は義実家まで200㎞近くあるので3時間くらいかかる)
- 義実家に長時間滞在する場合、飼い主の気苦労と環境変化によるペットへのストレス
- お土産の準備やガソリン代など目に見えない出費がある
自力での暑さ対策は限界!見えない出費と愛ペットへの負担
ガソリン代や電気代の高騰…応急処置にかかる「見えないコスト」
今回、私は「お金がないから」と最低限の出費で対応しようと必死に動きましたが、後から計算して愕然とすることになりました。
2日間、車を酷使したことによる異常なガソリン代、義実家への多めのお土産代、冷凍庫の開放と扇風機2台と壊れたエアコンを無理やり稼働させたことによる電気代の高騰…。
そして、線維筋痛症で療養中の体を無理やり動かしたことによる反動で、痛みの増加で動きが取れなくなりました。
こういった「見えないコスト」を合算すると、実は余裕で数千円から1万円近く飛んでいたことがわかったのです。
もし、時間を戻すことが出来たなら、「自力で頑張るより、スポットクーラーのレンタル」をしたいと考えています。
結論:修理待ち期間は「スポットクーラーのレンタル」が安くて安全
これからが夏本番!ますますエアコンの取り付けは予約が取りにくくなります。
新しいエアコンの設置工事まで1〜2週間待たされるなら、私のように中古で対応するという手段もありますが、中古品は嫌だという人もいることでしょう。
そういった方には、レンタルサービスがおすすめです。
新品のエアコンを購入し取り付けを待つその期間だけ、家電レンタルサービスでスポットクーラーを借りるのが手軽で確実な方法と言えます。
スポットクーラーも購入すると数万円はかかる上に、壁掛けタイプのエアコンが取り付けられると部屋を圧迫してとても邪魔になります。
実際、我が家ではスポットクーラーを使用していたことがありますが、壁掛けエアコンが取り付けられると、音の煩さと冷却効率の悪さからスポットクーラーを使用することはなくなりました。
使っている時は気にならなかったのですが、使わないとなるとスポットクーラーは完全に馬鹿でかい置物です。
何とも勝手な話ですが、さっさと廃棄することになりました。このような経験から緊急時にもしお金があってもスポットクーラーを購入して対応するよりレンタルで済ませた方が良いと考えます。
レンタルを利用すれば数万円で購入する余裕はなくても、数千円のレンタル代なら出費を最小限に抑えられますしね。
届いてコンセントに挿すだけで、すぐに冷風が出るスポットクーラーがあれば、壁掛けより力は弱くても、ペットが慣れない車の中でストレスを感じることもありません。
万が一の時は、数千円で「命と安心」をレンタル…ぜひ検討してみてくださいね。
ぺットの命を守る!工事不要ですぐ使える「冷房家電レンタル」活用法
地獄のような生活を終え、新しいエアコンが無事に設置されたあとに、色々と調べているうちに私はある非常に重要なサービスを知ることになりました。
それが「家電のレンタルサービス」です。
「エアコンが故障したけれど、新しいエアコンの設置工事までに何日もかかる」「修理業者が来るまでの数日間、ペットの命をどうやって守ればいいかわからない」
そんな絶望的な状況において、工事不要ですぐに使える冷房器具を1日から借りられるレンタルサービスは、まさにペット飼育者にとっての「究極の防災対策」と言えるのではないでしょうか。
設置工事は不要!すぐに冷えるスポットクーラーと窓用エアコン
エアコンの故障で一番困るのは「購入から設置工事までのタイムラグ」です。
特に夏場は設置業者の予約が殺到し、1週間〜10日待ちになることも珍しくありません。
しかし、以下の冷房家電であれば、工事不要で届いたその日から稼働させることができます。
エアコン故障時の救世主!おすすめの主要家電レンタルサービス2選
実際にエアコンが急に故障した際、頼りになる主なレンタルサービスをまとめました。
ゲオあれこれレンタル:手軽さとコスパ重視なら!
ゲオが運営するレンタルサービスです。
アイリスオーヤマなどのスポットクーラーの取り扱いがあり、1ヶ月などの一定期間からレンタル可能になおっています。
ネットで注文し、使い終わったらコンビニでサッと返却できる手軽さが大きな魅力です。
Rentio(レンティオ):注文から発送までが非常にスピーディー
スポットクーラーや窓用エアコンの品揃えが豊富で、往復送料無料。
「とにかく早く冷房器具を手元に届けてほしい!」という緊急時に最適です。
かして!どっとこむ:秋まで長期間しのぎたい人向けに
壁掛けエアコンのレンタル(設置・撤去工事込み)が強みです。
また、窓用エアコンの長期レンタルも安価なので、修理不可でエアコンの新規購入費用の捻出が数ヶ月先になる場合の一時凌ぎに最適。
関東エリアに居住している方限定になりますが、家電レンタルみんなのHappyもおすすめです。東京23区や埼玉県南部などの関東エリアに強いサービスで最短30日からの利用が可能。搬入・設置・回収費用から万が一の不具合時の交換対応まで、すべて初期料金に含まれている明朗会計が特徴です。
エアコンが完全に壊れる前に!ペット飼育者がやるべき3つの事前準備
今回のエアコン故障と、きなこの熱中症を経験して痛感したのは、「壊れてから慌てて調べるのでは遅すぎる」ということです。
最悪の事態を防ぐため、以下の3つの備えを強くおすすめします。
私のような過酷な車中泊や、ペットに大きなストレスを与える大移動、そして何より愛するペットの命を危険にさらす熱中症を避けるためにも、「レンタルサービス」という命綱があることをぜひ覚えておいてください。
まとめ:夏のエアコン故障は迷わず「冷房レンタル」でペットの命を守ろう
今回は、エアコンが急に故障したために飼い主である私がとった行動と対策、そしてエアコン設置後に知った最適解をご紹介しました。
私は「お金がないから」と必死に自力で対応しようとしましたが、後から計算すると意外にも「見えないコスト」の合計が大きな金額になっていたことを知りました。
自分で無理をして、綱渡りのような対策を取るくらいなら、「スポットクーラーをレンタルしたほうが絶対に安上がりで安全です!」
また、新しいエアコンを購入しても設置工事まで1〜2週間待たされることも珍しくないので、その期間は家電レンタルサービスでスポットクーラーを借りるのが安価で無駄にものを増やすことが無いのでおすすめです。
スポットクーラーなら届いてコンセントに挿すだけで、すぐに冷風が出るため室内の温度調整が簡単です。
万が一の時は、数千円から始められるレンタルサービスを思い出してみてください。